
更新日:2020.07.24バードケージメンバー交替 (キンクロハジロの巻)
バードケージメンバー交替 (キンクロハジロの巻)
バードケージ展示場の奥には予備の飼育室があります。
体調を崩したものの一時避難や、新規個体を環境に慣らすためのスペースです。
最近はキンクロハジロやコガモといった小型のカモ類が計3羽飼育されていました。
オシドリは、春の繁殖シーズンに雄がとても神経質になっていて、他の個体に容赦なく攻撃してきます。
そこで、その時期が過ぎてから体調が回復している小型のカモたちを広い展示場へ移動させる計画を立てました。
オシドリ雄のりっぱな銀杏羽は抜け、美しかった模様もだいぶまだらになってきました。
そろそろ繁殖シーズンも終盤になり、大丈夫かもしれません。
裏小間から展示場へのドアを大きく開けると...
最初に登場したのはコガモの雌です!
意気揚々とプールで水浴びをしたのも束の間、オシドリの雄が突進してきて、あっという間に押し倒され、その上に乗りかかり、嘴でつつかれ、あぁぁぁぁ。
レフリーストップ、リタイアです!
これ以上オシドリのいる中に一緒にさせておくのはリスキーです。
早々に捕まえて、元の裏小間に戻しました。
2番手で出てきたのが、キンクロハジロの雄です。
早速プールに入ると
あっ、またオシドリが近づいてきた! ピンチ‼
やっぱり雄の猛攻撃。あわわわ。
ところが意外にも
キンクロハジロの雄は、踵を返し反撃にでたのです!ヤッター\(^_^)/
これには、オシドリたちも驚いたのか、または繁殖シーズンもピークをすぎているからか、
これ以上攻撃をしかけることはありませんでした。
陸に上がってやれやれと思う暇もなく
今度は、マガモ雌のどつき攻撃です!
鳥たちも多種類の中で暮らすのは、周りから見るほど楽ではありません。
体が小さいもの、ハンディーを背負っているものたちにとっては、なかなか過酷な環境です。
でも、このキンクロハジロは他のカモと距離間を上手にとるようになり、
何とかやって行けそうです。
がんばれ、キンクロ君!
(飼育展示係 尾崎)