更新日:2026.05.24ミドリンHAPPY BIRTHDAY!
ミドリンHAPPY BIRTHDAY!
みなさん!今日はカグーのミドリンの誕生日です!🎉
そして今年の誕生日は、とびっきり特別なんです。
なぜなら今年で10歳になったからです!!!!!
おめでとう、ミドリン!!

(4月の写真🌸)
そんな節目の年に担当でいられていることを嬉しく思います。
カグーの寿命は、飼育下で30年くらいと言われています。
人間でいうと今のミドリンは、30歳くらいということでしょうか。

ミドリンは2018年6月中旬にカグマロこと「マロ」と入れ替わりで、繁殖センターから野毛山動物園にムラリンとともにやってきました。
野毛山動物園に来てからは8年経つということになりますね。私よりも野毛歴は大先輩だ。

(ミドリンとムラリンが野毛山動物園に来て間もない頃の写真)
私はこのブログを書く前に、今までミドリンとムラリンの担当になった方のブログを改めて全て読み返しました。
今回はミドリンが野毛山動物園に来る前から現在までの成長と、ブログを読み返して前任者も含め私も感じているミドリンの変わらない性格、担当3年目の私が知るミドリンの印象的なエピソードのお話をしていきたいと思います。
ミドリンは人工育雛といって、人が親代わりとなって育てられました。


(↑雛の時のミドリン)
ムラリンとは、ミドリンが生後半年あたりからサークルを仕切って、しばらくは隣同士で飼育をし、同居トレーニングを重ね、終日同じ部屋で過ごすようになったと繫殖センターの方にお聞きしました。初めから特に闘争などのトラブルはなかったとのことです。

(↑雛らしい羽毛から少しずつ大人の羽へ)



(↑嘴と脚の色も変わり、成鳥とほとんど変わらない姿に!)
面影があるのかどうか今のミドリンと見比べてみました!

顔つきがまだ幼さはありますが、この時にはもうすっかりミドリンですね。
そして野毛山動物園に来てからの様子はというと...
環境が変わって落ち着かず、すぐに餌を食べたムラリンに対して、ミドリンは用意した餌には全く興味を示さなかったようです。その間、土壌の虫は食べていたため、当時の担当者の方はミミズや昆虫等を探して与え、ほぼ生餌のみの生活が2か月以上続いたとのことでした。

前任者も含め私も感じているミドリンの変わらない性格は、神経質であるということです。
カグーは臆病で、警戒心が強いと言われています。

特にミドリンは敏感で、落ち葉を足すと、警戒して中々お部屋の中に戻ってこないことも。また、月に一回行っている体重測定では、体重計を入れた袋の音で警戒モードになり、餌があったとしても自分から体重計乗ってくれなかったり...
そんなミドリンと距離を縮めていくには、驚かせないように無駄な動きをしないことが大事です!
落ち葉を足すときは一気にではなく部分的に行う。体重計は袋からあらかじめ出した状態で持っていき、体重計と同じ色で同じくらいの厚さのものと、乗ってもらう板を常時室内に置いておく。ミドリンの性格に合わせてストレスのない環境になるように心掛けています。
そんな繊細なミドリンですが、実は生きた獲物を見つけた時の反応はとても素早いんです!
ザリガニやヤモリ、セミやトンボ、大きなクモなどを見つけると、瞬時に反応して積極的についばんでいます。

一方ムラリンは、生きた獲物に興味はあり近寄ってはきますが、ミドリンの様子を見て横で突っ立っていることもしばしば...。
ムラリンは観察してから反応する‟慎重派"。ミドリンは初めて見る生き物にもすぐに反応する‟挑戦派"。
環境の変化には敏感な一方で、生きた獲物には果敢に挑戦する姿もミドリンらしい魅力のひとつです。

そして担当の私が知るミドリンの印象的な日常エピソードを最後にお話します。
夜間は室内に収容していますが、朝になると「早く外に出たい!」と言わんばかりに獣舎の窓でウロウロ。

そして収容の時間になるとなかなか戻ってこないムラリンですが、ミドリンはというと、まるで空気を読んでいるかのように、こちらの様子を見ながらスッと戻ってきてくれます。
また、水交換や掃除をしている時は「何しているの?」というように近くまで見に来たり、気づいたらなんともいえない距離で見ていたり、
飼育員の動きや反応を本当によく見ていて、こちらが観察されているように感じることもあります。


もし私とミドリンが入れ替わったら、普段の飼育の作業をよく見ているので、一通り仕事ができてしまうかもしれません。
繊細で、観察力が高くて、時には大胆。
たくさんの表情を見せてくれるミドリン。
これからも元気にミドリンらしく、ゆっくり歳を重ねていってね。

改めて10歳の誕生日おめでとう! 長生きしてね。
ミドリン・ムラリン担当 キクリン