野毛山動物園公式サイト

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更新日:2022.03.31Zoo is the peace.

更新日:2022.03.31

Zoo is the peace.

野毛山動物園では、毎年3月に、絶滅の危機に追い込まれている野生動物たちの現状を伝える企画展「動物たちのSOS展~守ろう生物多様性~」を開催していましたが、野生動物が絶滅の危機に追い込まれる理由は様々あります。

そのひとつに「紛争」というものもあります。戦火によって生息地を追われたり、殺されてしまったりすることで、生息数を減らし、絶滅の危機に陥ってしまうのです。

しかし、人々が手を取り合い、お互いを認め分かち合い、平和を築くことができれば、それは野生動物を守ることにも繋がるということです。

さて、「Zoo is the peace(動物園は平和そのものである)」という言葉を皆さんは知っていますか?

戦前戦後の上野動物園の園長だった古賀忠道氏の言葉であり、"動物園は平和な時と場所に存在する"、"平和の象徴"ということです。

桜とそら

しかし、現在、ウクライナにある動物園では、ここで絶滅の危機から守られるはずの動物たちが...突然、平穏が奪われ、銃声や爆発などに怯え、傷ついています。そんな動物たちに飼育係や関係者の方々は24時間寄り添い、戦火から守るため、命がけで奮闘しています。

見つめる「ココロ」

日本でも...先の戦争で多くの動物園の動物たちが苦しみと悲しみを味わいました。

戦争を知らない私がいくら想像しても、当時の飼育係や現在のウクライナの飼育係たちが感じている恐怖や悲しみを計り知ることはできないかもしれません。ただ、動物を守りたい思いは同じです。

見つめる「そら」

動物たちには国境はありません。動物を守りたい思いにも国境はないはずです。

そこで、よこはまのどうぶつえん(よこはま動物園、野毛山動物園、金沢動物園)では、横浜市とウクライナのオデッサ市が姉妹都市関係であることを踏まえ、現地の動物園の動物たちとそこで働く人たちを支援するため、331日から5月8日まで募金箱を設置します。

いただいた募金の全額は(公社)日本動物園水族館協会(JAZA)と協力関係のある、ヨーロッパ動物園・水族館協会(EAZA)を通じて寄付します。 ウクライナの動物園がこの危機を乗り越え、動物たちに平穏を取り戻すために、みなさんの支援が必要です。

再びウクライナの平和の象徴として、共に「Zoo is the peace」と言えるように、ご支援をお願いいたします。また、野毛山に来園されるお客様や子どもたちのように、ウクライナの方々や子どもたちが愛する家族とともに、再び動物園で笑顔を見せてほしいと切に願います。

桜とモミジ

私たちの行動で未来は変えることができます。どうかよろしくお願いいたします。

※ヨーロッパ動物園水族館協会(EAZA)に集められた寄付は、ウクライナの動物園の生き物たち、そこで働くスタッフの支援等に使われます。なお、EAZAウェブサイト(英文)でも随時支援を受け付けています。

(飼育展示係 落合)