
更新日:2025.08.01【あみあみ便り】 世界キリンの日イベントのご報告
【あみあみ便り】 世界キリンの日イベントのご報告
6月14日~7月21日まで実施していた「世界キリンの日」イベントを無事に完走しました。
暑い日が続く中、野毛坂を登って、ガイドやワークショップ、キリン保全財団への募金活動にご参加いただき、本当にありがとうございました。簡単ではありますが、報告を兼ねてご紹介します。
期間中、毎週土曜日に実施していたガイドでは、野生のキリンたちの現状のお話や毛皮に触れる体験を行いました。そして、最終日となった7月21日には、キリンクイズ大会も実施しました。
(毎回...声がかれてしまう担当者のお話を聞いていただきありがとうございました。)
(大切に保管しているキリンの赤ちゃんの毛皮です。触れることで命の大切さも感じていただきました)
そして、野生のキリンを守るために「キリン保全財団」への募金活動も合わせて実施しました。
野生のキリンたちのために、そして、「そら」や「モミジ」への感謝を込めて...というお客様もいらっしゃいました。大人の方から子どもたちまで、本当にありがとうございました。
バックヤードガイド「キリンのお部屋探検」は、昨年より1日増やしてお出迎えしました。
普段は入ることができない「そら」や「モミジ」の寝室を見学したり、間近で観察をしたりしながら、キリンたちへの興味を広げていただきました。
そして、ワークショップも新しいプログラムで開催しました。
担当者のキリンのためにできることチャレンジで作成した「キリンのノアとやさしいタネ」という絵本を使い、キリンのためにできることについて考えて体験していただきました。
絵本では、キリンの減少理由の1つである「地球温暖化」をテーマにしました。地球温暖化で困っているキリンのノアを守るため、遠く離れた国の子どもたちが自分にできることを探して取り組んでいくお話です。
誰かのために取り組むという優しさがキリンの未来を救っていきます。
その後、自分にできることの1つとして「ゴミ」に着目し、分別を体験しました。
捨ててしまえば「ゴミ」ですが、しっかり分別し、リサイクルすることで、ゴミ処理のために排出される温室効果ガスを減らすことができること、リサイクルによって限られた資源を有効活用することができることを知ってもらいました。
そして、分別したペットボトルキャップを使って「アップサイクルグッズ」を作りました。
ペットボトルキャップもリサイクルすれば「プラスチック資源」、アップサイクルしたら「もっと素敵なもの」にすることができます。今回は動物の形に切り抜いたストラップかアンブレラマーカーを作っていただきました。
子どもたちの作品です。
例えば...ビニール傘は安く購入できることもあり、置き忘れたままにしたり、まだ使えるにも関わらず捨ててしまうなど、廃棄量が多いものの1つです。そんな傘でも自分だけ、子どもたちが作ったオリジナルアンブレラマーカーを付けたら、なくさないように気を付けますよね。ちょっと意識するだけで捨てられる傘は減るかもしれません。
そんなふうに毎日の中で、キリンのため、地球のためにできることがあるということを知ってほしいという願いを込めたイベントでした。私たちにできることは「特別なことではない」んです。
最後に...約1ヵ月に渡り、ご協力いただいた「キリン保全財団」への募金活動では、285,100円が集まりました。
皆さまにご協力いただいた寄付金は全て「キリン保全財団」に届けます。本当にありがとうございました!!
今回、ガイドやワークショップでの募金活動に参加いただいた約6割の方が「キリンが絶滅の危機にあることを知らなかった」そうです。つまりは...動物園でキリンの現状を知ったことで、キリンを守るための行動を起こしてくださったということです。
また、バックヤードガイドに昨年も参加された方の多くは、1年を通して、キリンのためにできることを実践し続けてくださいました。一人ひとりの力は小さくとも、みんなで取り組むことができれば大きな力になります。
まずは1週間。そして、1ヵ月...1年と続けていきましょう。
また来年、皆さまが取り組んできたことがあったら教えてください。それが、私たち職員の力になります。
今回、イベント中にもたくさんの温かいお言葉をいただき、担当者としてやる気に満ちる1ヵ月となりました。担当者一人ではできなかったことを、お客様や職員たちと一緒にできたことに感謝しています。ありがとうございました!!
(飼育展示係 落合)