
更新日:2025.07.29【飼育展示係長の野毛山日記③】 今年も実施、飼育体験!
【飼育展示係長の野毛山日記③】 今年も実施、飼育体験!
7月26日、令和7年度第一回目の飼育体験を実施しました。
現在は「子どもの動物園のお仕事体験」の名称で、小学校5,6年生を対象に行われている飼育体験。
実はこの飼育体験、初めて実施されてから今年でちょうど60年目を迎えた、大変歴史の長いイベントなのです。
「サマースクール」の名称で、野毛山動物園での飼育体験が始まったのは、昭和30年。
上の写真は、記念すべき第一回目の集合写真です。
こちらは昭和40年頃の飼育体験。
当時飼育されていたミミナガヤキと力比べをする男の子が写っています。
同じく昭和40年代の一枚。
今も園内にある、大池での飼育体験の様子です。
当時のサマースクールは現在と違い、5日間ほどの日程で行われており、飼育体験以外にも昆虫の話や写生大会、粘土細工、併設されていた野毛山プールでの水遊び等、様々なプログラムが行われていました。
その後、それぞれのプログラムは単独で実施されたり、終了したりしましたが、飼育体験だけは年号が平成に変わってからも野毛山動物園の伝統行事として毎年実施され、
記録写真の中には、市民の皆さんに長年愛されてきた、今は亡きインドゾウの「はま子さん」と触れ合う子どもたちの姿も残されていました。
さて、初めて実施されてから60年の記念すべき年に、飼育体験に参加することになった今年の小学5,6,年生たち!
慣れない包丁の使い方を教わりながら、動物たちの食事の準備をしたり、
デッキブラシを使って、ゴシゴシと展示場掃除をして汗を流したり、
はたまた動物を間近で観察し、色々な説明を飼育員から受け、
最後はまとめの発表も頑張りました!
長い歴史とともに歩んできた、野毛山動物園の飼育体験。
この体験に参加してくれた子どもたちが、動物や自然に対する愛情・思いやりを少しでも深め、また少しでも動物園という場所に興味を持ってくれたら、これほど嬉しいことはありません
(飼育展示係長 伊原)