更新日:2026.06.19惨敗エンリッチメント
惨敗エンリッチメント
みなさんこんにちは。今年4月から初めてタヌキ担当になった者です。
初めてタヌキについて書くブログでこんなタイトルなのは、早速新担当者が先輩タヌキとの付き合い方に苦戦しているからです。
とりあえず話を進めていきます。
野毛山動物園のタヌキは2頭います。オスのヒフミ(5歳)とメスのウタ(4歳)です。ともに横浜市内で生後間もなく保護され、動物園にやってきました。つまり、動物園職員が育てた人工哺育個体です。しかし、現在、元野生動物らしく警戒心の塊で、まったく人に馴れる様子がありません。もちろん、歴代担当者も相手は野生動物ということをわきまえてペットのように接してきたわけではないので当たり前なのですが、それが思った以上でびっくりしています。
ウタはとにかく怖がりです。ヒフミはごはんのことしか頭にないような、それ以外のものはウタ以外全て敵!のような...。いつも温かく2頭を見守ってくださっているお客様からするとそんなことないよと思われるかもしれませんが、あくまでも、ほかの動物種も10数年ほど経験してきた者が2か月この2頭のタヌキのお世話に携わってきた現状の感想です。今後この感想が変わっていくことを自分でも期待しています。
(新担当者が初めて撮ったヒフミ。部屋が薄暗いのでブレましたが、何か言ってそうなこの表情。消せません。)
そしてすでに発表のあったとおり、野毛山動物園のリニューアル計画に伴い、ヒフミとウタは10月にズーラシアに引っ越すことが決まりました。
私の目標は10月までの残りの野毛山生活を元気で穏やかに過ごしてもらい、安全にズーラシアに旅立たせてあげることだと思っています。
展示場や寝室のレイアウトや使い方、過ごし方も基本的にはこれまで通りで、大きな変化は与えずに行くつもりです。
(仲良しな2頭)
とはいえ、何も考えず日々最低限の餌を与えていればよいというのも違うので、ちょっとエンリッチメントのつもりでやってみたことがあります。
野生のタヌキは木の実や果実が好きなようなので、クワの実も食べるだろうと、与えてみました。【日本の動物なら日本の木の実は食べるでしょ作戦①】
...が、まったくと言っていいほど食べませんでした。ちゃんと熟している実まで残!

また別の日、ヤマモモを拾ってきてあげてみました。【日本の動物なら日本の木の実は食べるでしょ作戦②】
興味は持ってくれたのですが、展示場にばらまいてみたところ...
ウタが出てきました。
ヤマモモに気が付きました。...が、
スルー。
「私、これいらないので」と言われたようなクールな目つき。
ヒフミも口にする様子はなく、翌朝までこのまま残っていました。
しつこいですが、また別の日。【日本の動物なら日本の木の実は食べるでしょ作戦③】
寝室にコウゾを置いてみました(写真ではわかりづらいですが赤い実がついています)。
以下同文。
結論:2頭は木の実より「肉」がいい。
残念です。めげずに、2頭のストレスにならない程度に(嫌がらせだと思われているかもしれないので様子を見ながら)、またやるかもしれません。
長くなりましたが、最後にもう一つ私の使命。
野毛山最後のタヌキ普及活動!
現在、野毛山動物園の管理事務所で配布中の「ふぉーしーずーん・夏号」はタヌキが表紙です。
また、先日タヌキ展示場前にもタヌキ情報パネルを作成して貼りました。
子どもたちにも知ってもらえるように簡単ではありますが、ぜひ来園された際には見てみてください。
あと4か月(しかない...!自分で気が付いて焦っ!)頑張ります!!
2025年度タヌキ担当