
更新日:2024.08.16幻のタヌキ?
更新日:2024.08.16
幻のタヌキ?
野毛山動物園には、常連の皆様に幻と言われているタヌキがいます...、と言っても別に怖い話ではありません。カナというおばあさんタヌキのことです。
野生の寿命が8年程度と言われている中、15才の後期高齢者で、冷房(冬は暖房)のついている寝室と出入り自由にしており、滅多に展示場でお目にかかれない、ということです。ところがそのカナばあさん、最近レア感が薄れてきています。
理由その1。地面におが粉を敷き、床が柔らかくなったため、足の悪いカナにとって歩きやすくなりました。
理由その2。展示場の角に小屋を置き、その中に扇風機の風を当てるようにしました。
設置当初は警戒しているようでしたが、いつからか快適な場所だと認識してくれるようになり、小屋での滞在時間が増えました。
理由その3。そんなこんなで元気に過ごしており、食欲もりもり。
そんな様子をご覧いただきたく、これまで寝室で与えていた餌を展示場であげるようにしました。耳が遠いので、担当者が大きな声で「カナちゃーん、ごはんだよー!」と叫ぶと気付いてくれ、のそのそと外に出てくるようになりました。
少しでも多くの皆様に元気な姿を見ていただきたいです。もう、幻とは言わせません。
(はんざわ)