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住む場所が追いやられているの写真

更新日:2026.09.07住む場所が追いやられている

更新日:2026.09.07

住む場所が追いやられている

レッサーパンダのガイドラインをみると飼育温度は、5℃から25℃が望ましいとされています。寒さには非常に強い一方、25℃を超えると暑がり、28℃30℃付近では活動が鈍くなるため、動物園では冷房や涼しい寝室を用意して暑さ対策をしています。元来野生では標高の高い涼しい山林に住んでいます。冬季の寒さに適応するために毛皮は厚く全身や足の裏までびっしりと毛が生えています。

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簡単にいえば、レッツサーパンダは寒さには強いが、暑さには弱いということになります。

ここ数年、夏季は猛烈暑さに感じる様になった気がします。調べてみると、日本の年平均気温は100年あたり約1.44度上昇し、世界全体では産業革命前と比べて約1.11.3度以上高くなっているそうです。大都市の東京では、地球温暖化とヒートアイランド現象の影響により、過去100年で約3度も上がっています。

私が飼育係になったときは早い時期から空調を使うと暑熱馴化の機会を失い、暑さに弱い動物になるから、空調もギリギリまで使うなと教えられましたし、実生活でもそのように過ごしていました。しかし、最近では暑熱馴化するよりも早く気温があがり、体が暑さになれるよりも前に具合が悪くなるような個体も多く見受けられます。なので、ここ数年は考え方を変え、動物たちに負担なく空調をつかいながら暑熱馴化をさせるようにしてきました。

 

動物園では暑くなれば、空調をつけ部屋を開放にして涼しい部屋と外を自由に行き来したりと出来ますが、野生ではそうもいきません。

元来、生息している地域は暑い時でも25℃に達するかどうかです。しかし、地球温暖化の影響でネパールでは、年間0.056度ずつ上昇しているそうで、このままのペースで気温が上昇していけば100年後には5.6度上昇していくことになります。

気温が上がるなら、生息地の標高をあげればとも思いますが、ネパールでは標高が1000m上がることに6度気温が下がると言われているため、地球温暖化が進んでいけばレッサーパンダも暑さから逃れるために生息地をより標高の高いところまで押し上げていくかもしれませんが、住める場所に限りはあります。行きつくところまで行きついたらレッサーパンダはその後、どこを目指して行けばいいのでしょうか。今夜レッサーパンダはどこで過ごすのでしょうか

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 空調を使えば電気を使い、結果温室効果ガスは増えるかもしれませんが命には代えられません。代わりにどうしたら温室効果ガスの排出を減らせられるか、調べたり、実践してみていただけたら幸いです。

 

飼育展示係 大滝