
更新日:2025.01.28バードケージいるカモについてもっと知りたいカモ?⑥
バードケージいるカモについてもっと知りたいカモ?⑥
このシリーズではバードケージいるカモについて紹介しています。
現在飼育しているのはマガモ、カルガモ、ツクシガモの3種のみです。
少し前まではオシドリやキンクロハジロ、オナガガモがいたのですが、他園に出園したり死亡したりで、今は数が少なくなっています。
さて、今回はまだ紹介していない「ツクシガモ」について紹介したいと思います。
ツクシガモはユーラシア大陸に広く分布している比較的大型のカモ類で、日本では主に九州で冬に見られる冬鳥です。貝や甲殻類など食べます。
学名はTadorna tadorna英名はShel duckで、どちらもまだら模様の水鳥という意味が含まれているそうです。
写真は雄の写真で、繁殖期になると雄のみ上嘴の基部にこぶができます。
ちなみに、ツクシガモの仲間は世界で7種類言われています。
いくつか紹介すると、
アカツクシガモ Ruddy Shelduck
雌雄で顔の色が違います。手前が雄、奥が雌
結構人に慣れる印象です。
こちらはニュージーランド固有種のクロアカツクシガモ
雄と雌で顔や体の色が違います。顔が黒いのが雄
顔が白いのが雌です。
雛もいました。
ツクシガモ・アカツクシガモ・クロアカツクシガモの雛を見たことありますが、どの種の雛もこんな色合いと模様でした。
英名や学名がまだら模様について触れていますが、和名はなぜツクシなのでしょうか?
調べてみると漢字では筑紫と書き、これは九州の古い呼び名だそうです。特に北部の筑前や筑後を指すそうです。昔から九州北部でよく見られるカモみたいですね。
私も冬の佐賀の東よか干潟に行った時には野生のツクシガモを見ることができました。
そこには2000羽ほどいたそうです。
冬に九州にいくことがありましたら、ツクシガモ探してみてください。
野毛山動物園 筋トレ部部長 多田