野毛山動物園公式サイト

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更新日:2020.07.26今が旬の

更新日:2020.07.26

今が旬の

動物園では飼育している動物を見るために来る人が多いと思いますが、野生の生きものを見る機会も少なくありません。

野毛山動物園は開園時間は無料で気楽に立ち寄ることができますので、ちょっと生きもの探しに寄ってみると季節によりいろいろなものを目にするかもしれません。

ある鳥の展示の前を通りかかった時に、担当の飼育員が「こんなに立派なのがいるよ」とあるものを見せてくれました。どこにいるんだろう?ヒントを手がかりにちょっと探してみると......

DSC_8240_R.jpg

サンショウの低木にいました。アゲハ(ナミアゲハ)の幼虫です。

アゲハの幼虫はミカンのなかまの植物(柑橘類)の葉を食べて育ちます。サンショウ(山椒)の実といえば夏の土用の丑の日に話題となるウナギの蒲焼き(タレ)に添えて出てくる薬味とか、中華料理で麻婆豆腐などの味付けに使われる麻辣(マーラー)の麻のほう=舌がしびれるスパイスとか、刺激のあるものとして知られていますが、このサンショウもミカンのなかまでアゲハの幼虫の餌になります。

このサンショウの小さな木にはいろいろな大きさの幼虫がついていました。

DSC_8241_R.jpg

▲画像の中央から上側に白黒の幼虫が4-5匹写っています。中央の右下寄りには緑色の幼虫がいます。

アゲハ幼虫03.jpg

▲2齢幼虫から4齢幼虫まではこのように白黒で、鳥のフンに擬態(ぎたい=見た目をまねる)しています。

アゲハ幼虫04.jpg

▲5齢(終齢)幼虫は緑色のイモムシですが、なりたては体格が小さめで服がゆるい感じ、色もやや暗めに見えます。葉っぱを食べて大きくなるとピチピチで色も明るい感じになります(いちばん上の画像)。

アゲハのいろいろな大きさの幼虫が見える、まさに旬のサンショウの木が園内の日当たりがよい所にありますので、よかったら探してみてください。

[桐]