更新日:2022.07.28イチゴ、10歳になりました!
イチゴ、10歳になりました!
みなさま、いつもレッサーパンダのイチゴをかわいがっていただき、ありがとうございます。
7月28日、この度イチゴは10歳のお誕生日を迎えました。
ある説だとレッサーパンダの10歳は、人でいう50歳を過ぎたころと言えるそうです。
私が初めて会った頃は3歳だったのに、いつの間にか人生の先輩になっていました。
今回は10歳の記念にイチゴのこれまでを振り返ってみたいと思います。
2012年山口県の周南市徳山動物園で生まれたイチゴは、2015年12月に3歳でまずはズーラシアへ入園しました。
実は、ズーラシア来園当時のレッサーパンダ担当は、現・野毛山コアリクイ担当のO職員!ということで、
O職員にお願いしてイチゴが横浜に来たばかり頃の写真を拝借しました!
この写真は来てまだ数日の頃なので、若干緊張の表情も感じますが、あどけなさも残っていてかわいいですね!
さすが風太君の孫!すでにすっくと立ちあがる姿を見せています。
2016年2月 初代夫 故「チャタロウ」(写真上)と。
ズーラシア時代、私は2016年4月からレッサーパンダの代番として、イチゴのお世話に関わることになりました。そして、2019年4月からは担当となり、採血トレーニングに取り組み、その後、エコー検査も可能となりました。
すごく普通にリンゴを食べていますが、エコー(左の職員(獣医)が持っている灰色のもの)を取っています。
2019年2月 2代目夫 「まめたろう」(写真上)と。
まめたろうとのペアリングは2年連続で行いました。
2021年11月。繁殖を引退することになったイチゴは野毛山への引っ越しが決まりました。
これはクレートトレーニング時の写真です。日頃からケージに入る訓練をしておくことで、
いざという時にケージに入ることへの恐怖などを軽減することができます。
そして野毛山ブログをいつも見て下さっている方にはしつこいようで恐縮ですが、
初めて読む方のために説明しておきますと、2021年4月から私は野毛山のレッサーパンダ担当となり、
イチゴと再会したのです。
現在も採血のトレーニングを継続し、月1回を目安に採血を行っています。
(右肢に巻いている青いものは採血をするときのための駆血帯です。)
実は、スペースの決して広くないこの獣舎内でのトレーニングは悩ましいものがありました。
どうしても人が二人入ると動物に圧迫感を与えてしまうのです。
展示場でできるようにするか迷った時期もありましたが、結局は獣舎内でできるようになったので良しとました。
現在は一人の獣医師が採血まで可能になっており、将来的には誰でも採血可能になるように
別の獣医師にもトレーニングに携わってもらっています。
そして、常日ごろからお客様サービスも怠らないイチゴ。
今や名実ともに野毛山動物園の顔です!(お客様の見やすい位置で座っているイチゴ)
直近のニュースとしては、野毛山動物園公式SNSに以前アップした動画が注目され、
なんと!テレビに出たのです!!
見てくださった方はいますか?!
(情報番組の1コーナーで紹介してくださいました。)
そんなこんななレッサーパンダ人生を歩んでいるイチゴですが、
振り返ってみると本当にいろんなことを頑張ってきてくれたなあとしみじみ感じます。
私も縁あって付き合いが長くなってきた者として、
これからもイチゴが心身ともに健康に過ごしていけるよう、
力を尽くしていきたいと思います。
みなさまもぜひ、引き続きイチゴの応援をよろしくお願いいたします。
イチゴ、お誕生日おめでとう!!これからもよろしくね!
飼育展示係 永井