
更新日:2025.10.09ウミネコ幼鳥の今
ウミネコ幼鳥の今
前回、5月22日に孵化したウミネコの雛の成長についてご紹介しました。
(前回のブログはこちら:「★ウミネコ成長記録(続)★」)
巣立つ頃には、もう幼鳥と呼ぶにふさわしい姿になっていました。
7月7日のウミネコの幼鳥↓
そんなウミネコ幼鳥の今についてご紹介したいと思います!
最近のウミネコの幼鳥は、くちばしの付け根から目元にかけてはすっかり白い羽毛に覆われてきました。
9月25日の幼鳥↓
巣立ったばかりの頃はまだ灰色っぽかったのですが...。
7月11日の幼鳥↓
だんだんと白い部分が増えてきて、今でははっきり白くなりました。
8月23日の幼鳥↓
そして、肩羽あたり(赤丸のところ)の羽毛も少しずつ白っぽく変化してきています。孵化した年に迎える初めての冬の羽の状態のことを「第1回冬羽」と呼びます。
5月に孵化したウミネコの幼鳥も、第1回冬羽に換羽してきているため、巣立ったころと比べると白っぽい部分が増えつつあります。
7月14日の幼鳥↓
9月25日の幼鳥↓
ところで、ウミネコの幼鳥とはいえ、外見はウミネコの成鳥とは全く異なります。
足やくちばしはピンク色だし、目の色も暗っぽいし、くちばしの先の赤い点もまだありません。
どちらかというと、セグロカモメとの共通点の方が多く思えますよね。
並ぶと大きさの違いは一目瞭然ですが...!
じゃあ、一体いつウミネコの成鳥と同じ姿になるの?というと、実はウミネコの幼鳥が成鳥と同じ姿になるまでは約3年かかります。
換羽を繰り返し、少しずつ成鳥と近い姿になっていくのです。
足や眼の色も、少しずつ変化していくので、いつ色が変わるのか、ワクワクしながら観察をしています。鳴き声も、まだ「みゃあ」ではなく子どもらしいぴーぴーとした鳴き声なので、いつ変わるのかな?と楽しみにしています。
ちょっと時間はかかりますが、ぜひウミネコの幼鳥が成鳥の姿に近づいていく様子を皆さまも観察してみてください!
飼育展示係 田中