更新日:2023.06.10レビュー
更新日:2023.06.10
レビュー
展示動物以外に園内で見られる生きものを紹介することが多いのですが、
こうした生きものたちは展示動物を見ている時にふと視線をずらすと目に入ってきます。
展示場の前にある「安全柵」(人止め柵と呼ばれることもあります)。
最近までコロナウイルスを警戒してこの柵より手前にコーンとバーで緩衝帯が設けられていたり、
接触を避けて柵に触れないようにしたりしていましたが、
そうしたリスクがなければここに手を置いて動物を見ることもあると思います。
ライオン舎の前の柵に置いた手の辺りをふと見ると......白いものが柵の上を動いています。
アオバハゴロモという虫の幼虫が柵の上を歩いています。
真っ白でお尻に変わった形のものが......。某歌劇団のレビューとかリオのカーニバルとかの衣装のようです。
▲アオバハゴロモの成虫
アオバハゴロモは成虫になるとこんな色と形の虫です。セミやウンカ、アブラムシなどと近いなかまです。
バナナムシなどと呼ばれるヨコバイは近い種類で、同じように植物の汁を吸って生きています。
植物の病気を運んで広めてしまうため、農業では害虫の扱いです。
もちろん自然の中では特定の植物が増えすぎないように調整する役割を担っています。
ラージャーはたぶんこの虫を熱心に見ている私を見て「そこにいるならオレと遊べよ」と言っています。
きれいに着飾ったかのように見えますが、
前から見た時の明らかに虫である部分を隠すためのついたてのような役割、
植物の一部に擬態する役割があると思われます。
私がよく見ようと近づきすぎると、慌ててお尻のほうを私に向けて頭のほうを隠します。
▲花とか綿毛とか、植物の一部のような雰囲気
▲カラスウリの花のような雰囲気
他にもいろいろなおもしろい生きものが撮影できたらご紹介いたします。
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[桐]