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ダチョウ誕生日 ~補足編~の写真

更新日:2022.10.01ダチョウ誕生日 ~補足編~

更新日:2022.10.01

ダチョウ誕生日 ~補足編~

先日はグミちゃんの誕生日を祝っていただきありがとうございました。(誕生日のブログはこちら

ダチョウのグミ.jpg

(ダチョウのグミちゃん)

翌日のダチョウお食事ガイドでもお祝いの言葉をいただきました。ありがとうございました。

さて、ブログでは大急ぎで誕生日の情報だけ載せてしまったので、今回は内容を掘り下げていこうと思います。

 

まずはタイトルから「ダチョウのグミ 11歳になりました♪」ですが、

Q1.ダチョウって何歳まで生きるの?

Q2.人間でいうと何歳になったの?

ダチョウは50年以上生きるそうです。牧場で80年生きた記録もあります。

人間の限界は120歳と言われますが、ダチョウの限界は100歳くらいだそうです。

年齢は、大人になる=子孫を残せると仮定しますと、人間は四捨五入して20歳くらい。

対してダチョウは早いと2歳半で産卵が始まります。

「11歳、まだまだ子供か」と思ったらとんでもない、人間でいうと20、30代といったところでしょうか。

ダチョウは人間と比べて成熟までが早く、その分大人の期間が長いのですね。

ダチョウと人間の年比較.png

ダチョウ(野生)とダチョウ(家畜)としました。

これは、人間が管理することで栄養価の高い餌を食べ、

温度や湿度が快適な状態で過ごせるので野生よりも家畜が成熟が早いからです。

 

続いて「最近のグミちゃんは気温が下がると頻繁に産卵し、

かと思うと1週間に1卵のサイクルに戻り...を繰り返しつつ元気に過ごしています。」です。

Q3.どんな卵?

Q4.いつ産卵するの?卵はどうするの?

Q5.寒くなったら産卵しないんじゃないの?

Q6.どんなふうに産むの?

ダチョウの卵.jpgダチョウの卵 (2).jpg

(ダチョウの卵)

こんな卵です。展示場のお客さん側に産むことが多いです。

大きさは縦15cm後半、横12.5cm程度。重さは1.2~1.3kgです。

産卵は大体夕方に見られます。

野毛山動物園にオスのダチョウはいないので無精卵です。大きさや重さを記録したら捨てています。

「勿体ないので殻だけの標本を作ろう!」と思ったら既に100個を超える予備の標本があり。

じゃあ、「動物の餌にしよう!」と思ったらそもそも卵を食べる動物が少なく、

茹でるには1時間から1時間半かかる..。という挫折を経ています。

展示場に産まれた卵.png

(展示場に産み付けられた卵)

展示場の卵.png

(展示場の卵)

 

Q5の寒くなったら産卵が止まるのでは?という話ですが、ダチョウは春から8月くらいまで産卵するそうです。

グミちゃんもオスがいたころは9月にピタッと産卵が止まり、12月頃から再開していました。

オスが亡くなってからは季節関係なくいつでも産むようになってしまいました。

今年は餌に変化をつけて野草が少ない時期は餌を減らすなどして産卵を止められないかと考えています。

グミちゃん.jpg

産卵は立って産んだり座って産んだり色々です。

夕方に柵の前をうろうろしていたら産卵前ですので観察してみてくださいね!

9/3(グミの日)をスルーしてしまった ダチョウフラミンゴ担当者