野毛山動物園公式サイト

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コンドルの写真

更新日:2025.11.26コンドル

更新日:2025.11.26

コンドル

野毛山動物園のHPにも記載がありましたがコンドルたちもリニューアルに伴い他園館へとお引越しとなります。

お引越しまで、いましばらく時間がありますので可能な限りコンドルたちのこともSNSでご紹介していきたいと思います。

 

毎朝レッサーパンダ横の階段を降ると大体擬岩の上で日向ぼっこしているヘンリエッタとショウに出くわします。

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おはよう

そのまま、クマ舎側に階段を降りると道中にこんな看板があります。

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個人的にこの看板は好物です。

このような看板にエモさを感じる37歳です(使い方あってます?)

今から60年以上も前に建てられたコンドル舎

なにか浪漫を感じます。

 

園内に保管されている飼育台帳を確認してみるとコンドルは昭和33年から動物園での飼育を開始されたようです。

当時はまだこちらの円形コンドル舎はなく、野毛山遊園のほうで飼われていたようです。

1963年(S38年)頃コンドルのコピー.jpg

昭和38年コンドル舎が出来る前の様子です右側の檻は今のクマ舎のあたりなので左側のにっぽんのどうぶつと書かれた看板があるあたりにこの後コンドル舎が建てられます。

1964年(S39年)コンドルのコピー.jpg

建設時の様子

コンドル舎内の足場が建設用の足場板ではなく丸太なのが更にエモさをだします。

むかしむかし大先輩から聞いた話だと、いまのコンドル舎は職人の技術が詰まった建物だったそうです。

基礎部分や鉄骨部分はある程度規格の中で作られていたかと思いますが。展示場に大きくそびえ立つ岩山や獣舎を囲うフェンスはほぼ現場あわせだったのだろうと思います。

また当時は建設現場に炉を置いて都度、熱した鋲でフェンスを固定していったようです(工法間違えていたらごめんなさい)。

職人の高い技術が詰まったコンドル舎だからこそ60年も残っていることができたんでしょう。

昭和44年野毛山動物園写真集.jpg

ちなみにコンドル舎ができた5年後の昭和44年には左下の写真の様にたくさんのコンドルたちがくつろぐ様子が記録されています(こんな羽数のところに単身入りたくない)。

 

施設の話ばかりとなってしまいましたが、今後も可能な限りコンドルたちの歴史を紹介していければと思います。

 

飼育展示係 大滝