
更新日:2025.06.21竹から出てくる道のり
竹から出てくる道のり
みなさんこんにちは!
竹から出てくるとは...? 前回の「オウム・インコの日」のブログでお話しした、先日巣立ったルリゴシボタンインコの雛のことです!
4月25日に雛が孵化しました!孵化した場所はというと竹の中です↓
去年私が設置した横向きの竹の巣箱で初めての繁殖になります。(真ん中の部屋)
他の巣箱に比べて中の様子が見えにくく、狭いのに加え、両親は今年新しくできた若いペアのためしっかり育つかどうか心配でした。
孵化した日の体重は2.5g、だいたい3g前後が平均なので少し小さめ。
細かいオレンジ色の羽が少し生えていて、晩成性なので目は開いていません。
嘴の先をよく見ると白い突起があるのが分かります。
これは卵嘴といって卵殻を内側から割るために使うもので、成長するにつれて無くなります。
生後10日目過ぎた辺りからうっすらと目が開いてきて、だいぶインコっぽくなってきます。
(体重:18.3g)
そして30日目くらいになると...
(体重:39.9g)
体はまだ綿羽で覆われていますが、頭と翼の羽は正羽が生え揃ってきました。
翼は内側を見るとまだ筆毛で鞘に包まれているのが分かりますね。
筆毛とは鳥が成長する過程で生まれ変わる羽根のことで、鞘に包まれた状態の羽根が筆のように見えることから名前が付いています。
羽根が育つと剥がれ落ちます。
巣立ちが40日前後なのですが、飛べるようになると捕まえるのが大変なので、その前に獣医にお願いしていることがあります。
それは何かというと採血です。
ルリゴシボタンインコはオスとメスで外見上の違いがほとんどありません。
採血は雌雄判別するため、脚環付けも同じタイミングで個体を見分けるためにしています。
この個体は36日目で行いました。
(体重:38.8g)
もう綿羽もお腹や背中の一部になってきました。
今年孵化した個体は全羽左脚に緑色の脚環を付けることにしました!
ついに43日目(6月6日)の朝見に行くと
竹の中にも近くにも雛の姿がありません。
どこに行ったんだと周辺を見渡すと、一羽ポツンと巣材を入れる木箱に止まっているまだ体の小さい個体がいるじゃないですかΣ(・ω・ノ)ノ!
そして傍には張り付くように親2羽がいて、雛の動きを見守ったり、吐き戻して餌を与えたりしていて、私も不安ながらも何も手助けはせずそっと見ていました。
今では大人に混ざって行動できているのでパッと見だと分からないくらいです。
是非会いに来て探してみてくださいね!
ちなみにオスだったら‟タケノコ" メスだったら‟かぐや" という名前にしようとワラビー担当と話をしていましたが性別は... オスでした!
これからも元気に育ってね タケノコ!
きく