更新日:2024.09.05比べてみるトラの模様
更新日:2024.09.05
比べてみるトラの模様
皆さん、こんにちは!
突然ですが......
「トラ柄」という言葉があるほど、トラの模様は有名です。
そんなトラ柄ですが、実は亜種によって、もっと言うと個体によって異なるということをご存じでしょうか?
ズーラシアにいるスマトラトラは、模様の色が濃い・縦の黒線が細く本数が多い・肩から後ろの黒線は2重になっているなどの特徴があります。
今回は、色々なスマトラトラの模様を見比べてみましょう!
まずはムジュからです。ムジュは後肢のあたりの模様は細かく色も濃いのですが、前肢のあたりは他の個体に比べて模様が少ないです。
(関係ないのですが、いったい何をしている時の写真でしょうか......?('ω'))
次はアカラです。
アカラは、ムジュに比べて模様が多く色が濃いです。
デルは、ムジュとアカラの中間のような模様をしています!
ムジュはデルの子どもなので、模様が似ているかと思いきや特にそういうわけではないようです......。
ズーラシアにいた昔の個体も見てみましょう!
ラウト(メス、2023年 宮崎市フェニックス自然動物園へ移動)
ガンター(オス、2023年に死亡)
更に昔の個体も比較してみます!
左トップ(オス、2012年 東京都恩賜上野動物園へ移動)、右ラン(メス、2011年 みさき公園自然動物園水族館へ移動)
同じスマトラトラでも、個体によって模様がここまで違うのは驚きですね!!!
おまけ
スマトラトラは、たてがみや頬の毛が長いことが特徴ですが......
先ほど紹介したトップは頬の毛がとっても立派な個体でした!
アカラ♂と比較してもこの違いです!
個体差も大きく出る、「トラ柄」に興味を持っていただければと思います。
6年目飼育員 脇田