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大ケガした子ダヌキのお話 前編の写真

更新日:2022.10.12大ケガした子ダヌキのお話 前編

更新日:2022.10.12

大ケガした子ダヌキのお話 前編

こちらの写真をご覧ください。

子ダヌキ全身のレントゲン写真.jpg

これは6月半ばに保護されたホンドタヌキのレントゲン写真です。

さあどこをケガしているでしょうか?

正解は・・・

骨折部分の拡大レントゲン写真.jpg

はい、右上腕骨が骨折していました。見事にポッキリ折れてしまっています。

 

この個体はまだ体重が700gほどの子どものタヌキでした。

すぐに手術をして、骨折部にピンを挿入し、固定しました。こんな感じです。

ピンを骨折部に挿入した部分のレントゲン写真.jpg

もちろんこれだけではちゃんとした固定にならないので、テーピングも行います。

少なくとも2週間くらいはこのまま固定していないと骨折は治りません。

当初は弱っていて元気がなかったせいか、おとなしかったので、

テーピングも問題なかったのですが・・・。

丸まって寝ている子ダヌキ.jpg

次第に元気になってきて、動き回るようになり、

なんとたった5日目でテーピングがずれてピンが抜けてしまいました。

これではまずい!ということで再手術を行い、どうにかまた固定を行いました。

ケージの子ダヌキ.jpg

その後は無事固定の状態が保たれ、骨折の治癒を確認し、ピンを抜いてテーピングも外しました。

これでめでたしめでたし、と思いきや・・・!

話は次回に続きます。

(動物病院 小野)