更新日:2021.11.19夜間の様子
夜間の様子
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
案の定またブログの更新頻度が下がっておりました、オグロワラビー担当です。
さて、今回はワラビーたちの夜間の様子をお伝えしていきたいと思います。
今年の1月頃から3月頃まで嚢児の初着地(嚢児がお母さんのアスタの袋から初めて全身を出すこと)がいつ起こったのかを記録するために、夜間寝室にビデオを設置していました。
また、初着地の様子だけでなく、初着地する前と後のお母さんのアスタの行動に変化があるのかを知りたいと考え、ビデオを解析し行動調査も実施しています。
夜行性と言われるオグロワラビーですが、実は夜間寝ていることも多いです。
ヒーターの下で横になり、くつろいでいる様子も良く見られました。
長いときには40分ほど同じ体勢でぐっすりと眠っているような様子も見せてくれました。日中は、やはり飼育員がいたり、来園者の方がいたりと気が張っていて熟睡はできないようで夜間に睡眠しているようです。
飼育下の動物はその環境に合わせて生活様式を変えることもあるので、野毛山動物園のワラビーたちも夜間はゆっくり過ごしています。
2021年2月6日のビデオで雄のバロンの初着地を確認してからは、バロンとお母さんのアスタの様子をよく確認することができました。
袋から出て授乳(受乳)をする様子や、
優しく背中を毛繕いする様子、
休憩するアスタにちょっかいをかける様子なども見られました。
(お母さんはどの動物でも大変ですね)
日を追うごとにバロンの成長も見られ、アスタとは離れて自分で毛繕いしたり、
(お腹を自分で掻いています。)
1頭で休息したりするようになりました。
まだ行動の分析は終わっていないのですが、この夜間の様子を通して、袋から出た後のオグロワラビーの成長や母親が育児にかける努力量などを知ることができたらと考えています。
動物園だからこそ!飼育下だからこそ!知ることができる動物の不思議や素晴らしさを見つけていけたらと考えています。また、その魅力をみなさまにも伝えていきたいと思います!!
ネタ探しの日々 オグロワラビー担当 木村