更新日:2026.10.12【あみあみ&しましま便り】展示場のちょっとした変化
【あみあみ&しましま便り】展示場のちょっとした変化
今年はしっかりと秋を感じることができて、安堵な今日この頃です。
しかし、6月から9月と雨が多く、乾燥した地域の動物であるキリンやグレビーシマウマにとっては湿度が高く、やはり困難な夏でした。
そんなキリンとグレビーシマウマたちの展示場に、ちょっとした変化がありました。

分かりますか??木の陰からこちらを伺うグレビーシマウマの「ココロ」の足元に注目です。
野毛山動物園のキリン・シマウマ展示場といえば...赤い火山礫だったと思いますが...
一部が灰色になりました。

変貌を遂げた展示場の奥をキリンの「そら」がチェックしています。
これまで野毛山では、キリンやシマウマの蹄のケアのため、自然に蹄が削れやすい火山礫を使用してきました。
展示場には、蹄を削るための火山礫(小粒と大粒)エリア、シマウマ砂浴び用の真砂土エリアがあります。確かに火山礫はよく蹄が削れるのですが、粉状になってくると、雨天後は乾きにくい印象でした。

(火山礫:小粒)

(火山礫:大粒)

(真砂土)
そこで、もっと水はけが良く、蹄も削れやすい良い素材はないかな~と、他の園館さんに聞き取りをして、「砕石」を試してみることにしました。

(砕石)
この砕石はズーラシアでもモウコノウマで利用しており、蹄が削れることは実証済みです。
ただ、モウコノウマは非常に蹄が硬いので、キリンやシマウマには効果があり過ぎる可能性もあるため、
試験的にぬかるみやすくなる排水溝付近など一部に搬入しました。
そして、搬入後にさっそく踏み心地を動物たちに確認してもらいました。
最初に登場した「ココロ」と「リアン」は...こんな感じで、走りまわっていました。

「ココロ」は大人になって、落ち着いたレディになったな~と思っていたので、久しぶりにこんな姿を見ることができて、担当者はニヤニヤでした。ちなみに...「ラッキー」はキョトンとして見回したあとは、何事もなかったように過ごしていました。
次にキリンたちですが、「そら」は先に紹介した通り、灰色の物体(砕石)の調査研究に精を出し、
「モミジ」はというと...
なんと...砕石のあるところに行くことができなくなってしまいました(汗)。
そのため、砕石は安全ということを確認してもらうため、担当者(が持つ葉っぱ)と一緒に踏む練習をしました。

大好物のためなら頑張れるモミジ(食いしん坊万歳)!
何度か一緒に歩く練習をすると、腰は引けていますが、葉っぱがあれば行くことができるようになりました。

まだ...へっぴり腰なモミジ...
翌日は大展示場の砕石をクリアするために、半日一緒に練習をしたところ、無事に自ら行くことができるようになりました。

(野毛山に来たばかりの頃、展示場に慣れるまで、こんな感じだったね~と思い出に浸りながら見守りました)。
砕石は「ココロ」と「リアン」が気に入ったようで、よく歩き、砂浴びをしています。新しいものを導入するときは成功するのか失敗するのか...本当にドキドキしますが、動物たちにとってより良いものに出会えるように、現状に満足せずに、動物たちと相談しながら試行錯誤を続けていきます。

リニューアルしたら、何色の展示場になっているのでしょうね。
動物たちにとって、いろいろな選択肢がある空間にできたらいいなと
遠い未来を妄想する担当者なのでした。
(飼育展示係 落合)