更新日:2026.09.18がんばるコマチ!お引越し練習中
がんばるコマチ!お引越し練習中
10月13日にズーラシアへお引越し予定のツキノワグマのコマチ。
早いもので、お引越しまであと1ヶ月を切りました。
現在、コマチは輸送箱に入る練習を毎日実施しています。

輸送箱に入って餌を食べるところまではらくらくクリアのコマチ。

「この箱の中で餌がもらえる」とすぐに覚えてくれたようで、数日もしないうちに馴致開始時には「早く開けて!」と催促し、輸送箱を開放すると意気揚々と中に入って餌を待つようになりました。

この通り、全身バッチリ輸送箱の中に入っています。

すこし怖がりな性格のコマチなので、ここまで驚くほど順調に進み大感激の担当者。
しかし、次のステップである輸送箱の蓋を閉める練習になると、強い警戒心を示すようになりました。
ほんの少し蓋を動かしただけで一目散に外へ出ていくコマチ。
「蓋が閉まること」に対してというよりは、「聞きなれない音がすること」が怖いようでした。

↑後肢を外に残した状態でギリギリまで身体を伸ばし、箱の中の餌を食べるコマチ(怖いけど餌は食べたい!)
そこで、一旦蓋を動かすのはやめて、コマチが輸送箱の中で餌を食べている間、いろいろな音を出してみました。
金属の格子を叩いたり、屋上に置いた木の板をバタンバタンと鳴らしてみたり...。
何日もかけていろいろな種類の音を徐々にクリアしていき、ついに蓋が閉まる音に再チャレンジ。
コマチが嫌になったらいつでも外に出られるよう、蓋を動かすのはほんの少しだけ。
ちなみに輸送箱の蓋は上下にスライドするタイプ。
蓋にロープを括り付け、屋上からそのロープを操作して開閉します。
写真は完全に蓋が閉まりきらないよう、ストッパーを付けた状態です。

いろんな音に慣れさせる作戦は見事成功!
最初はやはり少し警戒しましたが、数日で蓋が動く音がしている状態でも輸送箱内に留まって餌を食べるようになりました。
練習中に大好きなバナナやブドウを与えるようにしたことも、成功の決め手の一つです。

一時は輸送箱がコマチにとって「怖いもの」になりかけましたが、少しずつ練習を重ねた結果、コマチの中で輸送箱はまた「美味しいものがもらえる場所」というポジティブな存在になることができました。
お引越しの際のコマチの不安や負担を少しでも減らせるよう、引き続き当日まで練習を続けていきます。
開園中に練習をしていることもあるかと思いますが、そっと温かく見守っていただけると嬉しいです。
コマチ、いつもがんばってくれてありがとうね。

お引越しに伴い、10月3日(土) 15:00~ コマチの「今までありがとう特別ガイド」を実施します。
野毛山動物園でのツキノワグマのガイドは、この特別ガイドをもって最後とさせていただく予定です。
※毎週木曜日に実施しているツキノワグマの通常ガイド(どうぶつガイド)は10月1日(木)が最後となります。
コマチはお引越し前日の10月12日(月・祝)までご覧いただける予定です。
あともう少しの間ですが、ぜひ野毛山ならではの距離感でコマチに会いに来てください。

(飼育展示係 小島)