
更新日:2025.07.14ペアリングの困難な道のり
更新日:2025.07.14
ペアリングの困難な道のり
5月、オーストラリアガマグチヨタカの新しいペアを作るため、雄のヒスイがやって来てから色々なことがありました。
今回は、オーストラリアガマグチヨタカのペアリングの進捗状況をご報告いたします。
ヒスイがやってきて、かつてのフクロウ展示場(以降、猛禽舎と呼びます)で展示を開始しました。
ペアリングのための移動ですので、数日後、そこにタナゴの前の展示場(以降、夜行獣舎と呼びます)にいた雌のコハクを同居させました。
(手前が移動ケージに入ったコハク、奥にヒスイがいます。)
2羽は近いところに止まり、ヒスイはずっと「ホーホー」鳴いています。
同居は監視することのできるお昼だけにして、夕方にはコハクを夜行獣舎に戻しました。そして事件は同居二日目に起こりました。ヒスイがコハクの近くに舞い降り攻撃を始めました。
大きな声で「ギャーギャー」と鳴いて戦い、すぐに2羽を引き離しました。猛禽舎を住処としていたヒスイが優勢に見えたので、弱いコハクが先住権を主張できるよう、猛禽舎にコハク、夜行獣舎にヒスイ、と個体の入れ替えを行いました。
(猛禽舎のコハク)
(夜行獣舎のヒスイ)
コハクが新しい場所に馴れてきた7月、HPでもお知らせしましたが猛禽舎の隣り合うケージでお見合いをするため、ハヤブサを非展示とし、そこにヒスイを移しました。
(ハヤブサ展示場のヒスイ)
そして再びの事件です。なんと夜の間、檻越しに闘ったようで、お互いに嘴の先に血痕がありました。
たいしたものではありませんでしたが、ヒスイを再び夜行獣舎に戻し、ただいま作戦会議中です。何とかうまくペアになってくれると嬉しいですが、安全に怪我することなく、ゆっくりと進めていきたいと思うので、気を長くしてお待ちください。(はんざわ)