
更新日:2025.07.11カメたちよ進化せよ
更新日:2025.07.11
カメたちよ進化せよ
みなさんはあの有名な進化生物学者チャールズダーウィンをご存じでしょうか?ダーウィンといえば、「自然淘汰説」です。生物は環境に適応したもののみが生き残り、子孫を残すことで適応した形態の生物が残る。これが結果的に進化だという考え方です。ダーウィンはガラパゴス諸島の様々な動物を観察して進化論のヒントを得たと言われており、その中の一つにガラパゴスゾウガメがいます。
ガラパゴス諸島のゾウガメの中には、首の上にある甲羅(項甲板)がかなり盛り上がっている個体もいます。これは、その島には背の高い植物が多く、その植物を食べるために首を持ち上げ、項甲板がより内側にくぼみ、首が持ち上げやすい個体が残ったことでそのような形態になったと言われています。
当園のリクガメたちの餌は普段刈り取られた野草をあげています。
そこで、枝葉をぶら下げて与えたらどのような食べ方をするでしょうか?
早速あげてみましょう。
思ったより来た
分散させようと普段の餌も置きましたが、すごいことになってる。
枝葉を先に食べていた子は、後の子の踏み台になっています。
こちらでもやはり人気
カメたち助け合って(?)います
これは続けていくと、項甲板が盛り上がったホウシャガメやインドホシガメが生まれてくるかもしれません。
※進化というのは、その世代で起きるものではなく何世代も重ねる中で自然淘汰されていった結果なので急激には起こりません。諸説あり
野毛山動物園 筋トレ部部長 多田