更新日:2025.11.05レッサーパンダの特別ガイドはじめます(はじまってます)その3
レッサーパンダの特別ガイドはじめます(はじまってます)その3
毎年9月の第3土曜日にレッサーパンダの魅力や野生での現状を知り、保全の必要性を訴えることを目的とし、レッサーパンダの保全活動を行う「Red Panda Network(レッドパンダネットワーク)」が制定した国際レッサーパンダデーがあります。
当園でも2022年度から国際レッサーパンダデーに関する取り組みを行ってきています。
てなわけで今年もはじまってました。
レッサーパンダの保全活動の一環として募金も行います。
募金は入園口では開園時間中常時行っているのと特別ガイド後にも募金活動を行います。
特別ガイド後に実施している募金では1口500円以上の募金で園内の営繕作業の際に出た端材を使ったノベルティーを一つ差し上げてましたが最終日を待たずに配布終了となりました。
なお、募金で頂戴した金銭は全額レッサーパンダの保全活動を行う「Red Panda Network(レッドパンダネットワーク)に全額寄付させていただきます。

様々な要因で絶滅危惧種になってしまったレッサーパンダ
彼らの祖先は自分たちの住処を求めて標高1,500~4,000mという高山帯の雲霧林で住みはじめ、そこで長い年月をかけて独自の進化を経て今日までレッサーパンダとして生き残ってきました。しかし、その雲霧林は近年急速に減少しています。最大の要因は地域の森林伐採となります。
森を切り開いて畑や牧場などの農地にしたり、木材を紙や建築に使うために、森林を伐採しています。どちらも人間が生活するうえで欠かせないものであり、地域の人々にとっても生活していくための重要な仕事になります。また、人為的に持ち込まれたイヌなどとの接触により感染症を患うケースもあります。どうしたらレッサーパンダたちは守られ、どうしたら地域の人々たちの生活を守ることができるのでしょうか。
きっと一生答えは見つからないのではと思います。

こんなことを言ったら怒られるかと思いますが、正直レッサーパンダが絶滅しても僕の今後の人生に大きく影響がでることはないかと思いますし、皆様にも影響はないかと思います。
ただ、人の活動が起因して種が絶滅するのはなにか悲しくありませんか?
また、絶滅危惧種ははじめから絶滅危惧種だったわけではないかと思います。
昔は普通に当たり前のようにいる普通種だったのではないでしょうか?
そんな普通種だったものが絶滅危惧種になり、そして絶滅種になる過程を止めることはできるのでしょうか?
僕が子供のころは夏になり暑くなったら蝉が鳴く、蚊にたくさん刺されるそんな夏でした。
けどここ最近は夏になり暑くなったら、みんな静かになる、そのあと涼しくなったら蝉が鳴き蚊にたくさん刺されるといったようにちょっと時期がずれてきたかに思います。
ヒトは適応能力が高く自分たちの思うように好適温度の環境を作り出せますが、適応能力が低い動物にはとっては致命的になります。
レッサーパンダに限らず、我々ヒトが環境にどう接していくのか、どう考えていくのか今回の特別ガイドを通しガイドに参加していただいた皆様にとってなにか考えるきっかけになれば幸いに思います。

さいごになりましたが、皆様からの寄付は総額262,460円となり、レッサーパンダネットワーク日本支部に全額送金させて頂き感謝状を頂戴しました。

皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。
飼育展示係 大滝
忘れてた
3枚目のレリーフはこちらになります。

過去のものはこちらとこちら

