更新日:2025.12.21【しましま便り】ついにこの日が!
【しましま便り】ついにこの日が!
今年も残すところわずかとなりましたね。
冬のイベントポスターはご覧になりましたか?

今年の冬ポスターはグレビーシマウマの「ココロ」と「ラッキー」です♪
はて?なぜシマウマたちが選ばれたのかな??と思っていたところ...来年の干支が「午」だからなのですね!!担当者は...1月31日に「国際シマウマの日」があるからなのかと思っていました(そっと宣伝)。
ちなみに...「ココロ」は2020年にポスターデビューを果たしていました!

「ラッキー」が来園する前だったので、1頭での登場でした。
さて、「リアン」が3歳を迎えた2025年は、野毛山グレビー一家にもいろいろな変化のある年となりました。
野生では、オスの仔は2~3歳くらいまで母親と過ごし、その後は独り立ちとなります。どうしても私たちヒトの視点で考えてしまうと、母子が離れることは寂しいことと感じてしまうかもしれません。
しかし、グレビーシマウマは独立心が強く、家族単位の永久的な群れは作りません。そのため、当園ではグレビーシマウマの生態を考慮し、「ココロ」と「ラッキー」の同居でも2頭は常に同居ではなく、1日のうち、1頭で過ごす時間と2頭で過ごす時間を織り交ぜてきました。

(「ココロ」と「ラッキー」2頭で暮らしていた頃。)
「ココロ」と「リアン」の関係も同様に、成長に伴い、少しずつ少しずつ1頭で過ごす時間を増やしていき、独り立ちに向けた練習も重ねてきました。

(2024年6月。お昼寝タイムを別々に取る練習を始めた頃。座ったまま青草を食べるくらいのんびり「ココロ」。)
2歳半を過ぎた頃から、少しずつ父「ラッキー」が「リアン」を1頭の雄として認める行動を示すようになってきたり、母「ココロ」が発情前になると、「リアン」を追い立てるような行動を見せたりするようになりました。
そこで、3歳になった「リアン」を独り立ちさせることとし、11月12日が母子で過ごした最後の日となりました。

(独り立ちした「リアン」)
現在、独り立ちの練習として、少しずつ1頭で過ごす時間を増やしてきたためか、「リアン」も「ココロ」も変わらない毎日を過ごしています。

(のんびりモードの「ココロ」)
変わったのは...担当者の気持ちくらいでしょうか。
無事にこの日まで成長してくれた「リアン」への喜びの気持ち、この日まで育ててくれた「ココロ」へのお疲れ様の気持ち、柵越しではありますが、雄としての厳しさを教える「ラッキー」へのお手柔らかにの気持ち。3頭ともありがとう!!の気持ちが溢れそうです。

(画面から溢れそうな「リアン」)
「リアン」は「ココロ」との同居の中で、母から学ぶ大切な時を重ねてきました。
「ココロ」にとって初めての子育てということもあり、「リアン」を育てる時間を十分にとりながら、「ココロ」自身だけではなく、担当者もたくさんのことを学ぶことができました。

(大好きな懐かしの1枚。)
今後も大人のオスに成長していく「リアン」をどうぞよろしくお願いします。
(大切な時間をそばで見守らせてくれて、ありがとう。 落合)