更新日:2025.12.21ヒヅメのヒミツ
ヒヅメのヒミツ
すっかり寒くなってきました!
冬支度(冬毛への生え替わり)が終わり、モコモコになった馬たちはとっても温かそうです。

今回は前回のブログに続いて、馬たちの【あし】についてお話していこうと思います。
前回のブログはこちら【おしゃれは足元から!】
馬たちの蹄と私たちの爪、見た目は全く違いますが...

実は私たちの爪と同じく、ケラチンというタンパク質でできています。
そしてこの大きな蹄の中には、たくさんの血管や神経が通っているのです。
ここで!前回のブログからの疑問!!
爪と蹄の違いとは!!!
私たち人間やその他の動物たちは、爪ではなく足や肉球などで地面を蹴って歩いています。

爪の働きとしては、足先の保護や、引っかけたり刺したりすることに使っています。
そして蹄を持つ動物には、ウマ、ウシ、キリン、ヤギなどの仲間がいます。
蹄の数や形などに差異はありますが、そのすべてに共通していることは歩く時に蹄で地面を蹴るということ。

蹄の大きな働きとしては体重を支えたり、地面を蹴ることなのです。
似ているようで実は役割が違うものなのです!
さらに馬の蹄にはもっと大事な役割があるのです!!
先ほど馬の蹄には、血管が通っているというお話をしました。
馬の蹄は人間からすると、とっても硬くて頑丈なものですが...

馬たちは歩いたり、走ったりすることで蹄に体重がかかります。
その際に、体重がかかることで蹄が少し広がります。

(この写真の場合は、右前肢に体重がかかっている状態です。)
そして、体重がかからなくなると元に戻ります。

蹄が広がり、元に戻ることを繰り返すことで、心臓から送られてきた血液などを循環させるポンプのような役割を担っているのです。

このことを蹄機(ていき)作用といいます。
馬も動かずに立ちっぱなしの状態が続いてしまうと...

人で言う、むくんでいる状態になってしまうのです。
運動することで、さきほどの蹄機作用が働き、むくみが取れます。

これからの寒い季節、人も馬も適度な運動をして元気に冬を乗り越えましょう!
ぱかぱか広場 佐藤