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更新日:2025.10.29おしゃれは足元から!

更新日:2025.10.29

おしゃれは足元から!

あっという間に涼しい季節がやってきました!

私たち人間は「おしゃれは足元から!」なんて言いますが、実は動物たちの足元も個性豊かでとってもおしゃれ!?

 

というわけで今回のブログは、ぱかぱか広場にいる動物たちの「つめ」に注目していきたいと思います。

 

早速、見ていきましょう!

まずは一番小さな、パンダマウスから!

穴から顔を出すパンダマウス.jpg

小さくてなかなか見る機会が少ないパンダマウスの爪。

 

ズーラシアにいる動物の中で、おそらく一番小さな爪です。

パンダマウスの爪.jpg

 

小さすぎて写真では少しわかりにくいかもしれませんが、こんなに小さな動物でもしっかりした爪があるのです!

拡大したパンダマウスの爪.jpg

小さな爪を引っかけて、体長の倍近くある場所に登るのもへっちゃらです!

 

次は、モルモット!

くつろぐモルモット.jpg

まずは、モルモットの後ろ足と爪を見ていただきましょう。

 

モルモットの後ろ肢.jpg

モルモットの後ろ肢の爪.jpg

パンダマウスよりもがっちりとした爪が生えていますね。

 

そして、ぱかぱか広場ではだいたい月に1回、全頭の爪切りをしています。

爪の先から数ミリ根元に向かうだけで、血管や神経がある場所があります。

爪切りの際は、そこを切ってしまわないように注意しながら切っていきます。

黒い爪のモルモット.jpg

このように爪が黒いモルモット達もいるので、慣れないうちはヒヤヒヤしていました。

 

最後は、馬!!

こちらを見るしんすけ.jpg

モルモット達のような指は見当たりませんが、大きく頑丈な蹄(ひづめ)がありますね。

馬の場合は、爪ではなく蹄(ひづめ)ということが、ほとんどです。

 

馬たちは進化の過程で指の数を減らし、第三指(中指)のみになったと考えられています。

ですので、この頑丈な蹄が第三指の爪が進化したものなのです。

馬の蹄.jpg

蹄の裏側は、生まれ持ってこのようにV字の溝があり、飼育下ではこの溝に詰まった汚れなどをこまめにきれいにしています。さらには、定期的に馬の蹄を切る専門の装蹄師さんに形を整えてもらっています。

馬の蹄を手入れしている人.jpg

 

「つめ」という一見小さな体の部位でも、動物によって大きな違いがあります。

もちろん、動物たちはおしゃれのためではありませんが、お手入れが欠かせません!

 

ズーラシアにもいろいろな「つめ」を持った動物がいるのでぜひ、

来園した際には「つめ」にも注目して観察してみてくださいね!!

 

今回のブログでは紹介しきれないので、爪と蹄の違いや馬の肢についてのお話はまた次回!!

 

ぱかぱか広場 佐藤