更新日:2025.11.23あつまれ!チョコミン党②【積極的になるとき】
あつまれ!チョコミン党②【積極的になるとき】
みなさま、こんにちは!
今年も残り2か月...
夏までは一日がとても長く感じたのに、涼しくなってきたら急に早く感じます。
やり残したことをやりきる2か月にしましょう!
ということで、全然更新できていないブログも頑張ります。

さて、フランソワルトンのメスの赤ちゃんミントは、控えめな性格なのですが、この夏、積極的になるものを発見しました。
それは・・・
ブドウ🍇です。

サルと言ったらバナナが好き!というイメージがあるかもしれないですが、フランソワルトンやアカアシドゥクラングールは木の葉を主食にしており、お腹の中にはたくさんの微生物がいて、葉っぱの消化を助けてくれます。
この仕組みは、ウシやヤギなどの草食動物と似ています。

このように木の葉を主食としているサルたちは、甘い果実を一度にたくさん食べてしまうと、お腹の中のバランスが崩れてしまい、アシドーシスという症状が出てしまう可能性があるため、バナナやリンゴもごく少量しか給与していません。
そんな中ですが、この夏、リンゴの替わりに少しの間、ブドウをあげてみました。
リンゴの替わりになるものを探して、キュウリやキャベツ、大根などをあげていたのですが・・・どれもあまり好きではないので残してしまう・・・。
そしてそれらはリンゴよりもカロリーが低いので2倍、3倍あげないとリンゴのカロリーに届かない( ゚Д゚)
ということで、試行錯誤のすえ、最終的にブドウを1頭につき1粒(約4g)あげることにしました。

もちろん、アシドーシスには細心の注意を払ってあげていますのでご安心ください。
経緯が長くなってしまいましたが、このブドウが、控えめでいつも母の後ろに隠れていたミントを積極的にしてくれたのです!!🍇
ブドウといってもいろんな種類があります。
カイジのような大きめの粒はミントにはあげていませんでしたが、デラウェアのような小粒のブドウであることも多く、ある日、母チョコの隣に座っていたミントの口元にも小粒のブドウを差し出してみました。
毎日母チョコや父タンタンが食べているのをキラキラした目で見ていたので、食べるかな?と思ったのですが、差し出されたブドウにチュッと口をつけるものの食べない。
何回かやっても同じく食べない。
興味がないわけではありません。こういう時は大抵、皮が嫌なのです。
皮からピュッと出して中身だけを差し出すと、食べました!!!お上品!!!!(笑)
一口食べると、目の輝きが変わった気がしました。

(↑ミントのおいし~~~いの時の顔)
とってもおいしかったようで、その日からブドウをタンタンとチョコに渡す時には、手前に出てきて受け取る積極性が出てきました!

幼いながら、とっても良く考える子のようで、父や母に取られることが何度かあると、2頭とは離れた場所で待っていたり、2頭がもらって夢中で食べている間にすばやくもらいに来たりします。


皮がついていても受け取るようになりました🍇
このように、ブドウがもらえるようになると、ブドウに限らず、他のものも渡せたり、自ら受け取りに来るようになってきました。

今はブドウは終了してしまいましたが、インゲンなどを取りに来ます!

ちなみにダイダイはブドウにはあまり興味がなく、1回食べた時にもさほどおいしい感動はなさそうでした(笑)

(↑ブドウよりもお乳!のダイダイ)
いつも母の後ろに隠れていたミントですが、おいしいものには積極的になれる。そんな姿も成長だなぁとしみじみ感じている担当者でした🍊

これからの成長もお楽しみに❤

【飼育展示係 くわばら】