
更新日:2025.06.29フランソワルトンを見分けてみよう!~初級編~
フランソワルトンを見分けてみよう!~初級編~
みなさま、こんにちは!
新年度を迎えてしばらく経ち、進級・進学・就職など、新しい環境でがんばっている方も多いかと思います。
私も今年の4月からアカアシドゥクラングールとフランソワルトンの担当となり、いち早く仕事に慣れるように頑張っていますが、覚えるのに苦戦したことがあります。
それはフランソワルトンの個体識別です。
毎日観察することで個体それぞれの特徴を掴み、目も慣れ始めてきましたが、 初めて動物舎に入ってフランソワルトンを見たときの印象は、「真っ黒」一択でした。
特に苦戦したのは頭数の多いニンニンの群れです。 ぜひみなさんにもフランソワルトンの識別に挑戦してもらいたいと思い、 入門編として、比較的分かりやすい3頭の見分け方について紹介したいと思います。
ニンニンの群れは現在、オス4頭・メス2頭の6頭で過ごしています。
一番年齢の若いポンズは、他の個体よりも体が小さいのですぐに覚えましたが、他5頭はサイズ感にすごく大きな差はありません。
個体識別をする前に、まずオスとメスの見分け方を紹介します。
オスとメスの見分け方は、「股の色」です。
オスは股の色は黒色ですが、メスは白色になっています。
上がオスで、下がメスの写真です。
座っている状態でないと確認しづらいと思いますが、ぜひ確認してみてほしいです。
それでは、ニンニンの群れの中で比較的分かりやすい3頭の見分け方についてご紹介します。
まずは、ポンズです。写真右側の体の小さい個体です。
ポンズは2歳で群れの最年少です。他の個体と比べて体が小さく、一目見てわかるのではないかと思います。大きくてキラキラした目が特徴です。
次に、ポンズの母親のユズです。
ユズも大きな目が特徴で、目の位置が顔の中心側に寄っているので、かわいいなと感じるかもしれません。私も慣れない内は、「かわいいなと感じたらユズ」というニュアンスで覚えていました。
最後に、ユズの母親のミカンです。
ミカンも大きな目が特徴ですが、ユズと比べると高齢のため、違いが見られます。特にわかりやすい特徴としては、しわが多く、口周りに白い毛がつんつんと生えているところです。
いかがでしたでしょうか。
それぞれで分かりやすい特徴がある個体ですので、写真と比較しながら観察してみると展示場で見つけられるかもしれません。
展示場で過ごす3頭を探してみてもらえると嬉しいです!
また次回、ニンニンの群れの残り3頭の見分け方についてご紹介します。
一気に難易度が高くなりますが、ぜひチャレンジしてみてください!
(塩澤)