
更新日:2019.03.05アオサギの採餌練習
更新日:2019.03.05
アオサギの採餌練習
みなさんこんにちは!
傷病鳥獣担当ヨシタツです。
今年1月、アオサギの幼鳥が保護されました。
保護当初は痩せており、ふらつきも見られました。※写真は保護されてから約2週間後のものです
餌は冷凍のアジを与えました。解凍してから使用します。
最初は、アジを強制的に口の中にいれて飲み込ませていましたが、4日目から自力での採餌を確認。
しばらくは1日15尾くらい、ガツガツとアジを食べていました。そのうち残すようになり、1日6尾前後に落ち着きました。
そろそろ放野(野生に帰すこと)しても良い頃かな...と考えていたのですが、野生で食べる餌は生きた魚です。冷凍アジのようにプールの中をいつもぷかぷかしているわけではありません。放野後に餌が食べられなくては困ります。
そこで、生きた餌をあげて採餌練習をしてもらうことにしました。
ドジョウです!
普段、動物病院では餌としてドジョウを使っていないため、カワウソ担当者にお願いして、おすそ分けしてもらいました。
さっそくあげてみると...
捕まえることが出来ました。
ドジョウがヌルヌルとすべり、嘴に巻き付いて苦戦していましたが、何とか食べることができました。
別の日に撮影した動画もありますのでご覧ください。
こちら→【アオサギの採餌練習】
この後は、アジをメインにドジョウの給餌を1週間ほど継続し、つい2月中旬ごろ放野しました。
傷病鳥獣で保護された動物が、放野後も生きていけるかどうかは、その個体自身にかかっています。
ですが、保護されたからには放野後も生きていけるように、出来る限り考えられるリハビリに取り組みたいと考えております。
飼育展示係 義達