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意外な古株の写真

更新日:2019.09.16意外な古株

更新日:2019.09.16

意外な古株

9月16日は敬老の日でしたね。普段は身近なお年寄りの方々に感謝の気持ちを伝える機会は少ないかもしれませんが、敬老の日に合わせてお礼を伝える方も多いかと思います。お年寄りの方が培った経験や技術はいろいろな場面で役立つものが多いので、いつまでも大切にしていきたいですね。

さて、野毛山動物園にも長年にわたり動物園で暮らし、たくさんのお客様をお迎えしてきたご長寿の鳥たちがいるのですが、どんな鳥かわかりますか?

意外に思われるかもしれませんが、それはフラミンゴたちです。

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(当園のフラミンゴたち)

華奢な体格で少しはかない印象のフラミンゴですが、実は野生でも50年以上生きることがあると言われる寿命の長い鳥です。当園で飼育しているフラミンゴたちも17羽中11羽が30歳を超えている、昭和から飼育されてきた古株たちです。

その中でも一番長生きしているのは左脚に黄緑色の足環を付けているチリーフラミンゴのオスです。当園で生まれた個体ではないので正確な年齢は不明ですが、1976年から飼育されているため43歳以上になるご長寿です。右脚に黄色の足環を付けたメス(こちらも40歳のご長寿)とペアになっていて、2羽で寄り添って過ごす姿が見られます。


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(最年長のオス)

ちなみにフラミンゴの展示場に佇んでいる少年の石像は1951年の開園当初から存在している物で、最初は入園門に設置されていたものがいつの間にかフラミンゴ舎に移設されて現在に至っているそうです。園内で最も長く野毛山動物園の変遷を見守ってきた存在と言えるかもしれませんね。

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(フラミンゴ舎の石像)

そんな野毛山動物園の古株たちが集まっているフラミンゴ舎で、動物園の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

飼育展示係 岡﨑