更新日:2023.03.21あられントゲン
あられントゲン
みなさんこんにちは。
今回は動物病院のレントゲンについてちょっぴりご紹介したいと思います。
皆さんが思い浮かべる骨折などの診断にももちろん役立つレントゲンですが、
他にも胸部、腹部の状態や、妊娠や卵、尿石の有無の確認にも大変役立ちます。
では実際にどのように使用しているのでしょうか。
ここで皆さんに分かりやすいように、ちょうど入院していた万騎が原ちびっこ動物園のモルモット、
あられちゃんに撮影の協力をしてもらいました。
あれ.........?なんかこのモルモットどこかで見たことあるぞ...?と思ってくれた方、
もしかしているかも??しれません。(いて欲しい)
そうです。あられちゃんは実は以前に書いたこちらのブログでも、登場しております。
はてなボックスの使い道||ブログ|野毛山動物園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会 (hama-midorinokyokai.or.jp)
今回も友情出演です。
人間では、胸部レントゲンなどは起立した状態で撮影しますが、小動物ではこのように上から撮影します。
何を見たいかにもよりますが、仰向け、横向きなど少なくとも2方向撮影します。
赤丸で示している、あられちゃんの上にある機械がレントゲン撮影装置です。
キリンなどの大型動物では、動物病院に連れてくるわけにはいかないので現場に持っていって撮影します。
また診療台の下には、フィルムが入ったカセッテと呼ばれるものがスライド式に入るようになっています。
動物を動かさずに交換できるのでとっても便利です!
あとは動物を保定して撮影するだけです。こう見ると簡単そうですが、動物は人のように静止してくれません。
また息を吸って止めてください~なんてお願いしても聞いてくれないので、撮影にはタイミングが重要です。
ちなみに、保定者はしっかり防護衣を着用します。とってもカラフル!
撮影後は先ほどのカセッテを機械に差し込んで、画像を読み取ります。
するとPCに映し出されます。
自分のレントゲンをあられさんご自身でチェックしてもらいました。
お顔はぎょっとしていますが、画像は問題なさそうです。
この映し出した画像から、異常か正常か情報を読み取るのも知識と経験が必要です。
先輩たちを見習って、まだまだ私も勉強中です。
ということで、簡単でしたが診療内容のご紹介でした。
あられちゃんも協力ありがとう!!!
動物病院 真砂