
更新日:2025.09.25動物感謝祭の裏で
動物感謝祭の裏で
9月15日、野毛山動物園では、横浜の3動物園でこの一年に誕生・死亡した動物とご長寿の動物たちへ感謝を込めて「動物感謝祭」を行いました。
フラミンゴ担当の私は今年で49歳のご長寿フラミンゴについての特別ガイドを行いました。
たくさんのお客様にご来園いただき、熱心にガイド聞いていただいたりして、改めて動物たちの魅力を確認した日でした。
さて、そんな9月15日にはもう一羽主役がおりました。
今年で14歳になりました、ダチョウのグミちゃん。
Happy Birthday!
当日はフラミンゴガイドを聞きに来ていただいたみなさまに、実はお誕生日であることを紹介し、たくさんのおめでとうを頂きました。
これからも元気に過ごしてね!
ということで、誕生日プレゼントを用意したかったのですが、当日は感謝祭がありましたので。
翌日の休園日、こちらを用意しました。
砂です。
野毛山動物園のダチョウ舎には以前から砂を敷き詰めています。
寝室にも砂を入れ、100㎏を超える巨体を支える足を保護しています。
野生のダチョウは砂地の多いサバンナに暮らしていますから、歩き慣れた床材と言えるかもしれません。
(とは言っても、サバンナの土壌は主にラトソルという赤色土。今回の砂とは性状や含有物質が異なります。)
さて、砂を入れた理由ですが最後に砂を入れたのは2年前。
雨降って地固まるという言葉の通り、時間が経つにつれだんだんと地面は固くなっていくもので、時折クワや耕運機を使って耕したりはしていましたが限界があります。
それから、清掃や雨風によって徐々に砂の嵩が減っていくのは仕方のないことです。
ということで野毛山動物園では、不定期ですが新しい砂を導入しているわけです。
さすがにこの量の砂を担当者一人で運びきるのは無理がありますから、当日はたくさんの職員に手伝っていただきました。
(この場を借りて感謝いたします、ありがとうございました!)
before→afterです。
Before
After
え?わかりづらい...?
たしかにぱっと見ではどのように変わったか...。
しかし、確実に厚みは増し、ふかふかになりました。
このあとすぐにグミちゃんに出てきてもらいましたが、真剣に砂を吟味する様子が見られました。
展示の隅に作った砂山を崩して遊ぶような行動や、砂浴びが見られ、どうやら満足していただけたようです。
それから、私の体感ではありますが、1日のうち探査行動の時間が長くなったように思います。
こ、これは、砂の導入前後で行動記録を取ればよかった...!!
良い研究になりそうで、いまさらの後悔ですが次回以降の課題です。
それからもう一つ、いつもの餌で14歳をお祝いするプレートを作りました。
14に見えなくはないかな...。
こちらは担当者の自己満足ですが、グミちゃんは気にせず食べてくれました。
さて、改めまして、グミちゃんHappy Birthday!!
今年で14歳になったグミちゃんをよろしくお願いします。
ダチョウ&フラミンゴ担当