更新日:2024.05.28New!アイテム
New!アイテム
先日、アカエリマキキツネザルの展示場に新しくフィーダーを設置してみました。
※ フィーダーとは動物の餌を入れるもののことです。
餌をわざと食べにくいように設置して、動物が工夫して取り出すことで刺激を与えたり、
食べる時間を延ばすことで退屈な時間を減らしたりする狙いがあります。
設置したのは穴がたくさん開いたボール。
いつもおやつにあげている小松菜をさしてみました。
設置してさっそく、何頭かがなんだなんだと恐る恐る近づいてきます。
そーっと持ち上げてみるもすぐ放します。
その際にフィーダーが柱に当たってカコンッと音がして...、
散ッッッ!!!
びっくりして一目散に退散。
しばらく様子を伺います。
その後、昨年生まれの好奇心旺盛わんぱくキッズ、ロジー(メス・1歳)がちょいちょいと触りにきます。
うーん、届かないなぁ...。
こっちは一旦諦めてもう一方のフィーダーの方に行ってみますが、やっぱり届かない...。
ここを引っ張れば届くかも!と気づいたロジー。
いい感じにたぐり寄せることができましたが...、
あ~~。
近くまで来た小松菜をつかもうとして手を放してしまいました。残念。
その後、ロジー、同じく昨年生まれわんぱくキッズ(ロジーよりはちょっとおとなしめ)のロイ(オス・1歳)、
群れいちばんの食いしん坊のシャア(オス・5歳)がフィーダーを取り囲むような構図に。
ロジーは果敢にチャレンジし続け、ロイは隣で興味津々、
シャアはまだちょっとフィーダーが怖いので、少し離れておこぼれを狙います。
そしてついにその瞬間が...!
取った!!!
努力して手に入れた小松菜の味はきっと格別です。
2~3日もするとみんなすっかりフィーダーに慣れ、
餌をセットするとすぐにわらわらと集まってくるようになりました。
餌の取り方もどんどんダイナミックに。
このボールはフィーダーとしてだけでなく、退屈な時のおもちゃも兼ねています。
先日お客様より「遊んでましたよ!」との目撃情報がありましたので、
どうやら今のところ餌が入っていない状態でも使ってもらえているようです。
ただ、ずっと同じおもちゃだけだと飽きてそのうち見向きもしなくなりそうなので、
今後もまたいろいろ追加していきたいと思います。
抜群の身体能力でフィーダーを使うアカエリマキキツネザルの、
おもしろ可愛い様子をぜひ見に来てくださいね。
飼育展示係 小島