更新日:2026.01.18【獣医ブログ】あなたの血はどこから?②
【獣医ブログ】あなたの血はどこから?②
皆さんこんにちは!
病院担当です。
前回のブログから時間が空いてしまいましたが、前回はズーラシアに暮らす様々な哺乳類の「採血」についてご紹介しました。
(前回のブログ:【獣医ブログ】あなたの血はどこから?①)
今回は、前回紹介しきれなかった鳥類や爬虫類の採血についてご紹介します。
※採血中の写真が出てくるので、苦手な方はご注意ください。
まずはこちら。
傷病鳥獣として保護され、動物病院で飼育しているオオタカです。

鳥の採血では翼の内側(肘の部分)の血管をよく使います。
翼の血管からの採血が困難な小型の鳥は、首の血管から採血を行います。
左右に2本ある首の血管(頸静脈)ですが、鳥類では右側が発達しているため、右側の頸静脈から採血を実施します。
オウム目やスズメ目では首に羽が生えていない無羽域があるため、容易に血管を目視することができます。
大型の鳥では足からの採血も可能ですが、多くの場合は翼から採血を行っています。
一方、足からの採血が一般的な鳥としては、ペンギンが挙げられます。
ペンギンの翼(フリッパー)は硬く、採血が難しいため、当園では足の血管から採血を行っています。

フリッパーをバタバタさせて暴れないように、ズーラシアでは塩ビ管で作った筒に入れて保定して採血を実施しています。
続いてはズーラシアでは滅多に採血することのないこちらの動物。

インドホシガメです。
前肢の血管から採血しています。他にも後肢や尻尾、首や甲羅の内側からも採血可能です。
また、同じ爬虫類のヘビでは尻尾から採血可能です。ヘビでは心臓からも採血できるそうですが、私はまだ経験がありません......。
爬虫類では血管の周囲にリンパ管も走行しており、採血時にリンパ液が混ざりやすいのも特徴です。
いかがでしたか?
動物の診療において、血液検査は最も基本的な検査です。
できるだけ動物に負担をかけず、確実に血液を採取できるように技術を向上させていきます!
☆病院班☆