更新日:2025.11.12ノウサギで感じる季節の変化 ~秋編~
ノウサギで感じる季節の変化 ~秋編~
みなさまこんにちは!
夏の暑さはすっかり過ぎ去り、肌寒く感じる季節となりました。

突然ですが、みなさまはどんなときに季節の変化を感じますか?
気温、日の長さなど様々ありますが、ズーラシアでは、ある動物の毛の色の変化でも季節の変化を感じることができます。
それはトウホクノウサギです!

こちらは8月頃に撮影したトウホクノウサギの「なずな」です。
夏の間はこのように茶色かったトウホクノウサギの毛ですが、秋になるにつれ徐々に白い部分が増えてきました。

この写真は10月中旬頃の「さつき」(手前)と「なずな」(奥)です。
座っていると夏毛と変わらないように見えますが...。

立ち上がると足を中心に白っぽい毛が増えているのが分かると思います!
(写真は「なずな」です。)

こちらはオスの「さつき」です。「なずな」と比べても脚の白い部分がさらに多いのが分かると思います。

こちらのメスの「すずな」は脚以外も白い毛が増えてきました。
これから冬にかけてどんどん白い毛が増えていくのでぜひ注目してみてください!
ところで、実はトウホクノウサギの季節による変化は毛の色だけではなく、食性にも表れます。
トウホクノウサギ達は春から夏にかけては野草を好んで食べていましたが、秋になると木の葉や枝を好んで食べるようになるんです。
特に好んで食べるのがこちら。

私たちにとってもおなじみの「どんぐり」です!

このようにどんぐりの枝を夕方展示場に差しておくと、

翌朝には、葉の堅い部分を除いて、実も、枝もきれいに無くなってしまいます。

日中は展示場の隅でじっとしていることが多いトウホクノウサギですが、日没の時間が早くなった分、16時頃になると動いている姿も見ることができます。
今の時期ならではの茶色と白が混ざったトウホクノウサギを、ぜひ観察してみてください!
ということで、次回は冬編で!
ミナミアフリカオットセイ・フンボルトペンギン・トウホクノウサギ・フクロウ・シロフクロウ担当
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