
更新日:2025.08.01ライの成長~出来るようになったこと、出来なくなったこと~
ライの成長~出来るようになったこと、出来なくなったこと~
ホッキョクグマは、7月16日より暑熱対策のため、寝室と展示場を行き来自由とさせていただいていますが、変わらず展示場で駆け回り、プールではしゃいでいるライです。みなさまの観覧も自由となりましたが、場所の譲り合いにご協力いただきありがとうございます。
ライはぐんぐん成長を続けていまして、7月中旬の体重は93㎏。きっとこのブログが公開される頃には、100㎏に達しているでしょう。潜水もできるようになり、今では深さ3mのプールの底からお気に入りの牛骨やアジをとってくることも出来るようになりました!
これまで、こんなことが出来るようになった!こんなことも出来るようになった!!と、「出来なかったことが、出来るようになる」変化から身体の成長や発達を感じていましたが、逆にできなくなってきたこともあるんです。
とにかく楽しそうに、あちらこちらと駆け回る様子は、以前も現在も変わりはないのですが、小さなころは、ゴムまりが弾むように、ピョンピョコ♪ピョンピョコ♪軽快な足取りだったのが...
今ではホッキョクグマのオスらしく、頑丈な脚と体つきもゴツゴツしっかりとしてきたせいか、ズシンズシンと力強い走りを見せてくれています。ホッキョクグマの大人はこんなに駆け回ることもないので、こうした姿も今限定です。
そして、そんな体型の変化もあってか?高いところへ飛び乗ることも、「身軽に」という感じではなくなってきました。以前は、高いところへもヒョイと軽々飛び乗り、ピョンっと飛び降りていたのに、「軽快さ」より「ずっしり感」が増してきています。
さらに...イッちゃんがいればどこでも安心だったライ。おかげで、イッちゃんと一緒に何の抵抗もなく体重計に乗ってくれ、定期的な体重の記録もとれていました。
ところが...ある日突然、体重計への警戒心が芽生えました。イッちゃんが乗って座っていても、近寄らないライ。体重測定ができなくなりました。
この頃は、2頭離れて互いが見えない場所でも過ごすことが見られ始めていました。イッちゃんも目を離しているし、ライも興味の向くままイッちゃんがいないところで遊んでいます。最近は、イッちゃんだけ寝室に戻ってきて、ライはひとり展示場のままのこともあります。共に、心の変化も現れ始めているようです。ライは、ひとりで過ごしていても「安全なこと」と「危険そうなこと」ちゃんと自分で考えて行動できるようになっていると考えたら、体重測定はできなくなりましたが、脳や心の発達でもありますね。
そんな体重計へ芽生えた警戒心でしたが、ブログの冒頭で体重をお知らせしたとおり、ちゃんと克服いたしました。そして、一時的にバラバラで過ごすこともみられるようになってきた親子ではありますが、まだまだべったり甘えん坊、お昼寝もしっかりとっているライです。
これからも、様々な変化に目が離せないですね。
担当:いとう さくら