
更新日:2025.08.25換羽のあれこれ
換羽のあれこれ
みなさんこんにちは!
突然ですが、この羽根がどの鳥のものか分かりますか??
正解は...。
上がシロフクロウ、下がフクロウの羽根でした!
現在、フクロウは換羽の真っ最中です。
換羽とは簡単に言えば、古い羽が抜け、新しい羽に生え変わる現象のことで、羽の機能を維持するためにとても重要な役割を担っています。
鳥の種類によって換羽の回数や羽の抜け方が異なりますが、フクロウの仲間は数か月かけて順番に羽が生え変わるタイプ。
羽が少しずつ生え変わる分、換羽にかかる期間は長いですが、その分、羽の機能は維持したまま換羽を行うことが可能です。
一方、そんなフクロウの換羽とは異なり短期間で一気に羽毛が生え変わる鳥もいます。
ヒントはこの羽根です...。
正解はフンボルトペンギンでした!
ペンギンの換羽はフクロウと比べて、約2週間という短い期間ですが、一度に多くの羽毛が抜け落ちてしまう分、換羽中は羽毛の機能が失われてしまうというデメリットもあります。
ペンギンの場合、羽毛が防水機能を担っているため、換羽中は水に入ると体温が奪われてしまいます。また、上手く泳ぐことができず、狩りの成功率が下がったり、天敵に襲われたりする危険性も高まります。
そのためペンギンの仲間は、換羽が起こる前に魚を普段よりもたくさん食べ、栄養を蓄えることで換羽中の絶食を乗り越えるのです。
(動物園・水族館生まれの個体は、換羽中も普通に泳いでいることが多いですが...。)
ちなみに、羽毛が一気に抜け落ちる分、換羽中のペンギンたちはかなり個性的な姿になります。
頭の周りだけ古い羽毛が残り、たてがみのようになったり...。
さらに立派なたてがみになっていたり...。
首の周りだけ古い羽毛が残り、マフラーのようになっていたり...。
背中だけ羽毛が抜けていたり...。
少し心配になってしまう姿をしていますが、ペンギンの換羽ではこれが普通なのです。
先ほどのたてがみのような姿をしていた個体も翌日にはすべての羽毛が抜け落ち、
さらに数日経つと新しい羽毛が生え、きれいな姿になっていました!
個体差がありますが、ズーラシアのフンボルトペンギンの換羽はそろそろ終盤です。
換羽中は若干心配にはなってしまいますが、正常な姿なので、普段とは違った雰囲気のフンボルトペンギンをお楽しみいただければ幸いです!
ミナミアフリカオットセイ・フンボルトペンギン・トウホクノウサギ・フクロウ・シロフクロウ担当
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