
更新日:2025.07.15シシオザルの6月
シシオザルの6月
こんにちは、シシオザル担当です。
毎月恒例のシシオザルブログ、今回は6月のシシオザルたちの様子をご紹介します。
6月に入ってから夜間の気温があまり下がらなくなったため、今年も夜間に寝室とサブ運動場を行き来できるようにしました。
毎朝のサブ運動場の汚れ具合を見ると、シシオザルたちは夜間も外に出て過ごしている時間が長そうです。自分で居心地がいい場所を選べることが大事なので、暖かい時期は好きな場所で寝てもらおうと思います。
(夕方、サブ運動場で涼むシシオザルたち)
6月は園内で美味しい果実が収穫できる時期でもありました。
特にビワとヤマモモの実は豊作だったので、シシオザルたちの旬のおやつとして重宝しました。
(ビワの実を食べるマロン一家)
(ヤマモモの実を食べるマロン一家)
また、日中の暑さが厳しくなってきたので、展示場に飲み水用のトロ船を置くようにしました。ついでに海外の文献で、シシオザルに水を使った環境エンリッチメントを実施した記事を読んだので、お試しでトロ船の水にハト餌(穀物を数種類混ぜたもの)を沈めて置いてみました。
すると予想以上に良い反応を見せてくれて、どの個体も水に沈めたハト餌を一生懸命取っていました。それだけではなく、どうやらハマーとマナは水浴びもしているようで、時々びしょ濡れになってはしゃいでいることがあるので、運が良ければシシオザルたちが水遊びしている場面を観察できるかもしれません。
(水の底のハト餌を拾うシシオザルたち)
ハズバンダリートレーニングの方は亀の歩みではありますが、徐々に進めています。
ようやくマロン一家の5頭がターゲットバーに慣れてきたので、次のステップとして一時的に群れを分ける練習をしています。まだ群れを分けると落ち着きがなくなってしまうので、負担になりすぎないように短時間しか行えていませんが、体重をしっかりと計測するためには不可欠なことなので、ゆっくりと練習を進めていこうと思います。
(トレーニング中のハマー)
以上、6月のシシオザルたちの様子をご紹介しました。
来月もお楽しみに!
【おまけ】
七夕でころこロッジに飾っていた短冊、見ていただけたでしょうか?
どうか願い事が叶って、シシオザルたちの保全や教育普及が進みますように...。
(シシオザル担当 岡﨑)