更新日:2024.12.27ダオ×FAMILY CODE:3 大好きな父
ダオ×FAMILY CODE:3 大好きな父
みなさま、こんにちは。
先日、アカアシドゥクラングールのラーのブログをアップしましたが、写真がまだたくさんあるので、今回はダオとラーの写真多めでお届けします。
(前回のブログ:ラーにたくさんの感謝を込めて)

ダオは本当に本当にパパっ子でラーのことが大好きでした。
ダオがまだ生まれてすぐでワニに抱っこされて動かなかった頃、ラーは我関せず。
赤ちゃんがいることは分かっていたでしょうが、ラーが自分からダオに触れにいくことはありませんでした。
生後1か月半を過ぎ、ダオが自由に動き回るようになると、自分から抱っこを抜け出してウロウロしたのに、急に寂しくなってすぐそばにいる誰かに抱きつく!という時に大抵そばにいるのがラーでした。

ラーはメスたちよりも体も大きく、動きもゆっくりで同じ場所にいることも多かったので、抱きつきやすかったのかもしれません。
最初はそんな理由だったのかもしれませんが、ダオが成長するにつれ、ラーと一緒にいることが増えていきました。

絶対的に守ってくれるのは母のワニなのに、ワニではなくラーのところによくいたのは、抱きつきやすかっただけではなく、優しいラーが大好きだったからだと思います。
もうひとつ、ダオがラーとよく一緒にいる理由は、餌を譲ってくれるから。

ラーは譲っているつもりはないと思いますが、ゆっくり食べるラーのものを奪いにいくのがダオの日常でした。
ラーに渡して、ラーがひと口食べたものをダオが奪い、ダオがひと口食べて捨てる!

この繰り返し...
ダオはひとつのものをずっと持って食べていてくれません。
誰かが手に持っているものを自分も持ってみたいのでしょうか。

捨てるならとらないでー!!!!と私がどれだけ言ってもききませんが、あまりにもしつこいと、ラーがひと声「ヴー」と怒ると一旦やめます。

他の個体が持っているとおいしく見えるんだよね。
ラーが持ってるとさらにおいしそうに見えたのかもしれません。
ラーがおいしそうに食べるから。

(↑ラーに渡した大きいニンジンをゲット!のダオ)
ラーの隣はダオの特等席。


ラーに抱っこされるのはダオの特権。

一緒にいて、同じ表情、同じポーズをとっていることも多くありました。

ラーが展示場に出た最後の日もダオはラーと同じ高さまで登ってきていました。

ラーは食べるのがゆっくりなので、1頭でしっかり餌を食べられように一時的に分けると、ダオだけが必死に呼びます。
食べ終えて一緒になれると真っ先にラーに抱きつきに行くのがいつもの流れ。
最初は困り顔だったラーも抱きつかれることに慣れ、抱っこしたまま移動もできるようになり、ダオの抱っこはラーの日常になりました。


そしてラーもダオのことをかわいがっていたように感じます。
ラーが口をもぐもぐしていると、その口を鷲掴みにするダオ。



こんなことをしても怒らないし、逃げません。
ダオがラーに触れていることは多かったですが、ラーもダオを見ていることが多かったように思います。

ラーが自由に動けなくなってからも、ダオはラーのところに行き、抱きつき、父ちゃん大好きを全身で表していました。



ダオはこれからまだまだ成長していきます。
大きくて、優しくて、いつも一緒にいてくれた大好きなラーのことを忘れずに、強くたくましく、優しい子に育っていってほしいなと願っています。


【飼育展示係 くわばら】