更新日:2015.09.27黒いカモたちがやってきた
更新日:2015.09.27
黒いカモたちがやってきた
保土ヶ谷区で事故があり、トラックに積載されていた流動パラフィンが流れ出てしまったとのこと。その道路の清掃作業に伴い、水で流されたドロドロの油のような流動パラフィンが、近くを流れる今井川に流れてしまったそうです。
事故の次の日から2日間にかけて、6羽のカルガモたちが保護されてやってきました。
事故の次の日から2日間にかけて、6羽のカルガモたちが保護されてやってきました。
どのカモも真っ黒で、ずぶぬれ状態でした。
羽にさわってみると、ベトベトというよりは、ヌルヌルとした感触です。
お湯に食器用洗剤を加えてまぜて、その中にカモの体を浸しながら、職員2人がかりで羽を洗います。
羽を傷めないように、細心の注意をはらいながら、洗っていきます。
洗剤入りのお湯は、あっという間に灰色に汚れてしまうので、3回ほどお湯を変えながら、丁寧に洗います。
頭と嘴は、歯ブラシでそっと洗います。
そのあと、タオルで包んで水気を吸い取り、ドライヤーでしっかりと乾かします。
その後、10日ほど病院内で飼育をし、体力も回復して元気になったのを確認後、再び洗浄しました。
前の週では落とせなかった汚れもだいぶ落ちて、すっかりきれなカルガモになりました。
そして、ようやく、もとの川に戻す日がやってきました。
1羽ずつ、箱に詰めて出発!
1羽ずつ、箱に詰めて出発!
2日目に保護された1羽は、残念ながら低体温症で死亡してしまいましたが、その他の5羽は、きれいな姿でもとの生息地である今井川に戻すことができました。
元気でね~。
(飼育展示係 五十嵐)