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6月21日は何の日?の写真

更新日:2014.06.276月21日は何の日?

更新日:2014.06.27

6月21日は何の日?

6月21日は何の日かご存じでしょうか?

1年で昼間が最も長い、「夏至」です。でも、この「夏至」の…『最も長い』にかけて、「『最も長い』ものを持つある動物の日」でもあるんです。

どこが長いかというと首です。



キリンですね。

6月21日は「世界キリンの日」でした。
この日、「世界キリンの日」に賛同した世界中の動物園では、キリンにちなんだイベントなどが開催されました。野毛山動物園でもアミメキリンの「そら」に協力してもらい、「お食事タイム」でのガイドやポスター掲示などを実施しました。



では、少しだけですが、ブログでもアフリカに生息する「そら」の仲間たちの現状について紹介します。

みなさんはアフリカに行くと、キリンはいつでもどこでも見ることができると思いますか?
アフリカでは7つの国ですでに絶滅していまっているそうです。



これはケニアで出会ったキリンです。


アフリカ全体のキリンの生息数は、1998年には14万頭を超えていましたが、2012年までの調査によれば、8万頭以下にまで減少したと推定されています。キリンは複数の亜種に分かれており、少なくとも6亜種が人為的な原因や自然環境の変化によって保護しない限り絶滅する恐れが高いそうです。


野毛山動物園で飼育しているキリンはアミメキリンですが、1998年の約2万8000頭から2012年までに約4700頭に減少しているといわれています。「そら」の仲間も減少しているのです。




そして、同じアフリカに生息する動物であり、絶滅危惧種に指定されているアフリカゾウと比較すると、アフリカゾウは約45万頭が生息していると推定され、キリンはアフリカゾウよりも生息数は少ないのです。


キリンの減少理由としては、人為的な要因(開発による生息地の減少や分断、家畜との接触による感染症など)が挙げられています。しかし、人為的な要因であるならば、私たちの行動で食い止められると思いませんか?

そのために、キリンのためにできることを皆さんにも考え、行動してほしいのです。
どんな小さなことでも構いません。



野毛山動物園の「そら」に出会い、キリンに興味を持つところからでも大きな一歩です。その一歩からキリンたちの未来が明るくなる可能性があります。

また、キリンだけではなく、他の動物たちにもその光が当たることを願っています。

(飼育展示係 落合)