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更新日:2014.06.28保護と梅雨の関係は・・・?

更新日:2014.06.28

保護と梅雨の関係は・・・?

毎年春から夏にかけてが傷病鳥獣の保護のピークです。これは鳥たちの雛が孵化して巣立つ時期と重なっており、巣から落ちてしまって保護されたり、巣立ち雛が飛べないと勘違いされて保護されたりすることが多いのです。


(巣立ち雛はうまく飛べないことが多いのですが、近くで必ず親鳥が見守っていて、飛び方や餌の取り方を教えています。不用意に雛に近づいて保護することは誤認保護すなわち誘拐になりますのでご注意ください!)

今年の春もそんな雛たちの保護で動物病院の入院室はにぎやかになるのだろうなあと思っていたのですが、4月の保護数はたったの6件。しかも雛はそのうち2件ととても少なかったのです。これはどうしたことかと思っていたら、月が替わって5月になると、スズメやムクドリなどの保護が相次ぎ、いつものにぎやかな入院室になっていきました。


ですが、ちょっとした異変もありました。いつもその頃には保護されてくるツバメが1件も来なかったのです。これもどうしたことだろうと思っていたのですが、また月が替わって6月になるとぽつぽつ保護されてくるように。これで本当に例年通りになりました。
ツバメ.jpg

そういえば今年は梅雨入りが早かったなあとぼんやり考え、過去の保護記録を見直してみると、やはり梅雨入りの早かった3年前も春先の保護件数が少なく、ツバメの保護も6月にはいってからでした。
おおっ!?と思い、さらに見ていくと、4年前もツバメの保護は6月に入ってからでしたが、保護件数は少なくなく、梅雨入りも早くはありませんでした。残念!
そこまでの相関性は見出せませんでしたが、少なくとも梅雨入りが早い年は春先の保護件数が少ない傾向があることがわかりました。・・・それがなぜかは謎ですが・・・。

(飼育展示係 小野)