更新日：2014.09.30

この日は、オグロワラビーの健康診断。
ところが、園内のそこかしこでは工事や植栽の刈込などが行われており、
車両の通行がままならないため、検査のための機材を人力で運搬することになったのです。

健康診断を行うのは、
「ナム」と「ナッツ」という名のオスの成獣2頭です。
ナムは一番体の大きな個体、
そしてナッツは野毛山のワラビーの中で一番の暴れん坊。
通常であれば、ワラビーを動物病院に運んできて検査を行うのですが、
この2頭に関しては、手っ取り早く獣舎で検査をしてしまおうという算段です。

ワラビー舎の一角に機材がセットされました。

まずはレントゲン撮影。

あられもない姿です・・・。

続いて口の中を診察～。
(ワラビーは歯周病などの口の中の病気が多いのです。)
びびり顔のナッツ↓

彼は口の中を見られるのが大大大嫌い。
うらめし顔のナッツ↓

体の大きさこそナムに負けるものの、ナッツの暴れっぷりたるやすさまじく、
実は彼1頭の保定のために、頭、体、後肢、尾と4人がかりで押さえています!

2頭のワラビーとのバトル・・・ではなく、検査は無事に終わり、
帰りはまた、えっちらおっちらと人力で機材を運ぶのでした。

(飼育展示係 近江谷)