
更新日:2014.11.06初めまして!カグーのカグマロです。
初めまして!カグーのカグマロです。
秋の訪れを感じ始めた10月9日。
野毛山動物園のカグー舎に、横浜市繁殖センターから新しい仲間がやってきました。
雄のカグー「カグマロ」こと、「マロ(7歳)」です。
野毛山動物園では、カグーのエサにハツやスナギモの細切りとオキアミ、コオロギを与えています。
この「マロ」、かなりの偏食で小食という引き継ぎのもとやってきました。
ハツは食べるけど残す、オキアミは嫌い、コオロギは好き、スナギモは食べたことがない・・・野毛山では与えていないミルワームなどの幼虫は好き、といった具合です。
そこで、まずは繁殖センターで与えていたものを与え、徐々に野毛山のエサに変えていくことにしました。
やってきたばかりの「マロ」。
環境の変化に戸惑いも見せましたが、「マロ」のために設置した止まり木をさっそく使ってくれました。
そして、肝心のエサはというと、ミルワームや特別に取ってきたミミズなどを食べてくれたりしましたが、やはりメインとなるハツを食べてくれません。
そこで、作戦その1「ここにあるのはミミズ」作戦を決行しました。
ミミズを与える際には、探す楽しみも味わってもらうため、土に混ぜて与えています。
そこで、ミミズと一緒に細切りにしたハツを土の上に並べてみました。
この作戦、土まみれになってしまうのが難点ですが、「マロ」はというと・・・「あ、ミミズだ♪」と言わんばかりに、ミミズを食べるときのように嘴で咥えては振り回し、食べ始めたのです。
そして、朝のエサを完食してしまったのです!ほっとした瞬間でした。
では、次のステップ作戦2「お皿でも食べてね」作戦。その名の通りですね。
こちらもハツに食べなれてくれたのでしょうか、難なくクリアでした。
「マロ」が来園してもうすぐ1か月。
体重変動が気になるため、定期的に計測しています。
その際も捕獲してストレスを与えないように、自分ではかりに乗ってもらいます。
もともと、人工育雛で育った「マロ」。誘導すると、はかりの上に乗ってくれました。
最近では、担当者にもだいぶ慣れて、カグーダンスで迫ってきたり、
後について来たりする様子が見られるようになりました。
展示場でもミミズを探して、穴だらけにしてくれるほど元気に過ごしています。
(ミミズを補給すべく、担当者も動物園の裏側で穴を掘っています(笑))
そして、「マロ」の偏食を改善すべく、担当者の作戦はまだまだ続くのでした。