
更新日:2020.02.14クロツラヘラサギの円卓会議
更新日:2020.02.14
クロツラヘラサギの円卓会議
入園口からすぐのバードケージではトキ類などの水鳥を見ることができます。
その中でも数が最も多いのはクロツラヘラサギ。サギという種名を付けられていても、くちばしが他のトキたちよりも幅広で独特の形でも、実はトキのなかまです。東アジアに生息していますが、絶滅危惧種で存続が心配されている生き物のひとつです。
バードケージは広い空間で、鳥たちはそれぞれ過ごす場所をある程度分けつつも自由に行き来することができます。種類ごとにまとまって移動するようなことはあまりないのですが、夕方のある時間にバードケージを見てみると......
池の周りに集まって、池を囲んでなにか打ち合わせでもしているかのようです。
また別の時間には......
ケージの中の植栽の上で、やはり輪になっています。
他の種類の鳥でも、例えば大きな木や電線などに集まるカラスやムクドリなどを街なかでも見ることがあります。海老名駅の周辺では夕方ころに電柱や電線に集まるハクセキレイを見ることがあります。仕事でウガンダに行った時は、エンテベの街なかで大きな木の枝に止まるペリカンの群れを見ました。さまざまな鳥で夕方に集まる習性があるのですね。
しかしクロツラヘラサギは輪になってその中心を向いた向きでいることが多く、なんだか円卓会議をしているように見えます。野毛山動物園をご利用のみなさまも、タイミングがよければ輪になっているクロツラヘラサギを見ることができるかもしれません。
[桐]