更新日:2019.05.23ミヤコタナゴの水槽にカワシンジュガイを投入
更新日:2019.05.23
ミヤコタナゴの水槽にカワシンジュガイを投入
元号も令和となり、世間は10連休のGWもあっという間に過ぎ去りましたね~。
そして暑い!
さて、お馴染み野毛山一地味なスポット、タナゴ舎の近況です。
タナゴ舎の主役、ミヤコタナゴの繁殖を今年も行うため、先日、各水槽に、淡水産二枚貝の一種「カワシンジュガイ」を投入しました。
タナゴの仲間の繁殖形態はとても面白く、メスは長く伸びた産卵管を淡水二枚貝の殻の隙間に入れ、貝のエラの中に産卵します。
その後エラの中で孵化した稚魚は、しばらく二枚貝の中で過ごし、約1か月すると貝の外へ浮上し泳ぎ回るようになります。
貝に卵を託すことで、他の生物にもっとも捕食されやすい卵や稚魚の時期を保護してもらっているんですね。
タナゴたち、こんなことよく考えた!
すごいの一言です。
カワシンジュガイを入れたら、早速タナゴたちが集まり、貝をのぞきこむ行動が見られました。
ちなみに自分は残念ながら、まだタナゴのメスが産卵する様子をこの目で確認したことがないので、今年はどうか見ている時に産卵してほしいなぁと、心の中で密かに願っています(笑)。
ちなみに、4月に孵化が始まったホトケドジョウの稚魚たちも、現在約40尾ほど、元気にすくすく成長していますよ~。
(飼育展示係 伊原)