更新日:2019.01.04獣医さんへの質問 ~小学生編~
獣医さんへの質問 ~小学生編~
飼育員に比べて獣医はお客様の前に出ていく時間が短く、なかなかお客様とゆっくり話す時間がないのですが...
それでも、小学2年生相手に「どうぶつ園のじゅうい」というプログラムを行っていたり、月に1回「動物病院ガイドツアー」を行っていたりして来園者の皆さまとお話しする機会があります!
そういう時に行う質問コーナーでは、皆さま色々な質問をしてくれます。
そんなよく聞かれる質問に、ブログで答えてみようと思います!!
今回は「どうぶつ園のじゅうい」のプログラム時によく聞かれる質問です!
プログラムを行っている様子はこのような感じ。
野毛山動物園での獣医の一日を紹介して、吹き矢や聴診体験をしたりして、最後に質問コーナーです!
どんな質問が飛び出るでしょうか?
Q.獣医さんの仕事の中で一番大変なことはなんですか?
A.動物たちが調子悪い!と教えてくれないことですね。言葉をしゃべらない動物たちの様子を見て、どこが悪いのか、治療が必要かどうかを判断をしなくてはいけません。
そのためには、普段の見回りが大切。
そんなこんなでこのような往診鞄を持って園内を歩いている獣医に出会うことがあるかも?
見回り以外にも、飼育員とのコミュニケーションもとても大事にしています!
Q.いままで一番大変だった治療は何ですか?
A.とってもよく聞かれます。そしてとっても難しい質問です。
動物園らしくライオン!キリン!と答えたいところですが、もちろん体の大きい動物、肉食の動物は治療するだけでも大変です。
では体の小さい、ペットとしても飼育されているようなモルモットの治療が大変ではないかというと...。
野毛山動物園の場合モルモットは頭数が多いので治療数が多かったり、注射時とかは意外に力強く嫌がるので素早く上手に注射をしなければならなかったりと、やはり簡単ではありません。
動物、個体ごとに治療も大変さも違うので、どれも大変。としか答えようがないですね。
Q.どうやって薬を飲ませているんですか?
A.薬を好んで飲んでくれる動物はほとんどいません。なのでたいていが好きな食べ物に混ぜて飲んでもらいます。
そして錠剤か、粉か、シロップか、好きな食べ物に混ぜやすい形状で薬を用意します。例えば、ライオンはお肉の中に錠剤を隠します。
それでもチンパンジーとかは、苦い薬を嫌がるのでそういう時はいつも頭を悩ませています。
Q.どうして獣医になろうと思ったのですか?
A.これまた多い質問です。
これは獣医それぞれ違いますが、やっぱり私も含め多くの人が「動物が好きだから」が一番の理由な気がします。少なくとも私は。
Q.本当にお風呂に入るんですか??
A.この質問は国語の教科書の「どうぶつ園のじゅうい」のお話の中に「最後にお風呂に入って帰ります」という一文があるからです。
そしてこれは本当のお話。みんな最後にお風呂に入ります。
なので職員はみんな自分用のシャンプー、リンス、ボディソープ、バスタオルなどを職場においています!
その他にも「野毛山動物園にはどのくらいの動物がいますか?」といった動物園についての質問や、「どの動物が好きですか?」といった個人的な質問、中には「ライオンとトラはどちらが強いんですか?」といった個性的な質問も飛び出します。
まだまだありますが、今回はこの辺で。
次は大人の方からよく聞かれる質問も紹介できればと思っています♪
(飼育展示係 百武)