更新日:2017.07.21コンドルの産卵
更新日:2017.07.21
コンドルの産卵
今年もコンドルが産卵しました。
春の出来事ですが、遅筆ですみません・・・。
野毛山動物園の円形コンドル舎では、オス、メス1羽ずつを飼育中です。
頭部に突起があるのがオスで、ジュンといいます。
頭部に突起が無いのがメスで、ヘンリエッタといいます。
産卵の数日前から、ヘンリエッタの食欲が落ちはじめました。さらに、岩の内部にある巣にこもる時間が長くなってきました。
そして4月下旬のある朝、清掃に入って巣の近くまで飼育員が近づいてもヘンリエッタは、頑として動こうとしません。
少し立ち上がった時に、卵を抱いているのが確認できました。
実は、ジュンとヘンリエッタは今まで交尾を確認したことはなく、産んでも毎年受精していない無精卵ばかりでした。そのまま抱かせているとヘンリエッタは巣の外へ卵を落としてしまう傾向があるので、すぐにもう一人飼育員を呼び2人がかりで卵を取り上げました。
ちなみに鶏の卵と並べてみるとかなり大きく、約320gあります。
卵を温める孵卵器に卵を入れ、約1週間経ちました。
結果は、残念ながら今年も無精卵でした。
野生下での平均寿命は50~60年といわれるコンドルです。ジュンは24歳、ヘンリエッタは27歳なので、また来年以降に期待したいと思います。