
更新日:2024.05.10バードケージにいるカモをもっと知りたいカモ?③
更新日:2024.05.10
バードケージにいるカモをもっと知りたいカモ?③
バードケージにいるカモをもっと知りたいカモ?②に続きマガモについてご紹介します。
当園で飼育しているマガモのマガちゃんを主に取り上げてきましたが、
今回は野生のマガモについても書きたいと思います。
マガモは冬になると日本よりも北にあるロシアや中国から越冬のために渡ってくる冬鳥です。
春になるとまた北方へ渡りを開始し、繁殖地である中国やロシアに戻ります。
(北海道や本州の一部の山地では、繁殖も確認されています)
比較的色々なところで見られる種で大きな池や沼に限らず、
ダム湖や小さな小川でも見られ、日本では最も多く生息しているカモです。
(環境省 ガンカモ類生息調査:令和3年度報告書 参考)
福岡市内の水路にて
千葉県の沼にて ヨシの上で休む
続いてマガモの羽について紹介します。
マガモの尾羽は特徴的な形をしており、くるんと丸まっています。
これはオスのみに見られ、真ん中の尾羽のみ丸まっています。
他にも、マガモに限らずカモ類全般に共通する羽で翼鏡(よっきょう)という羽があります。
翼を広げた時の真ん中あたりの羽(次列風切羽)です。カモの種類によって色は異なります。
メスにもあります。
この羽は群れで渡る時の目印になるとも言われています。
マガモは観察しやすい身近なカモなので
ぜひ野外で見かけた際には観察してみてください。
次会うのはまた冬になってからになってしまいますが。
野毛山動物園 バードケージ担当
筋トレ部部長 多田